久慈ぶらつく~その2~  9月9日(土) | モラトリアムな日々

モラトリアムな日々

隙あらば壁に張りつき、酒あらば飲んでしまう。そんな日常です。

昼の三時頃になると、僕はテントからのそのそと這い出した。


「昼飯でも食べに行くか」


、と。宮古でNさんに頂いたおにぎりがあったが、それはここでは

食べきらず晩御飯にもまわして手間を減らせたかった。

しばらく久慈の町を徘徊し、モスバーガーを発見した。


な、なんとモスバーガー!!


ハイカラなものがこの町にもあるじゃないか!どうしたんだ一

体!?実際モスバーガーを目にするのは相当久しぶりであ

たように思える。まさかこんなところでお目にかかれるとは・

・・。迷わず入ることに。昼時の時間を外しているにも関わらず

い店内はかなり混みあっていた。若者に学生カップルに家

れ・・・・・。ひょっとするとモスバーガーは久慈における流

の最先端であるのかもしれない。

僕はモスバーガーとモスチキンを購入し、久慈駅前のベンチで

食べる事にした。

久しく食べたモスバーガーは、とても美味かった。ジューシー

サクサクした衣が特徴のモスチキン、荒く刻んだ玉ねぎの食

を残すドミグラスソースがたっぷり入ったモスバーガー。

どちらも作りたての熱々で、心から美味いと言えた。僕はどち

も食べ尽くすと、


都会の味やぁ・・・。


と深くため息をついた。

まだまだ腹が減っていたのでNさんのおにぎりも頂く事にし

た。中身はウニ(!)、梅、鮭である。せっかくなので珍しいウ

ニから。


むむ、美味い!!


     ybn8


ウニのおにぎりなんて初めて食べた。ゴージャスな味わいや。

ウニおにぎりと梅おにぎりを感謝しつつ食べ終え、テントに戻

った。

原っぱのベンチに座ると地図を広げ、さて、と考える。


久慈は青森と岩手の県境の辺りに位置する。旅もいよいよ終

盤ということである。

この旅の目標は「北海道に到達する」ということ。別に最北端

宗谷岬を目指しているわけではない。だとすれば、ゴールを迎

るプランはいくつか考えられる事になる。


・八戸からフェリーで室蘭に渡り、函館まで2日間ほどかけてゆ

 っくり走り、電車で帰る。北海道に渡るだけならこれが最速。


・せっかくだから本州最北端である大間まで走り、そこからフェリ

 ーで函館に向かう。その場合、北海道に渡るのは明後日とい

 う事になる。


・青森からフェリーで函館に渡る。久慈から青森は150キロの

 距離。明日かなり頑張ればいけないことはないが、ゆとりをも

 っ走るなら二日がかりだろう。


結局最後のプランをとる事にした。それも、明日100キロ走り、

後日はゆとりを持ってフェリーに乗れるようにしよう。

別に本州最北端に魅力は感じないし、かといって八戸から渡る

ではショートカットし過ぎのような気がしたのだ。最後のプラン

がちょうどいいような・・・・・・。


夕方になると僕のテントは中高生達の帰宅に鉢合わせることに

た。駅近くにテントを立てた事を後悔した・・・・・・。さらにサ

レンのような物が町中に響き、ビビらされた。河原には「ダム

水時にはサイレンを鳴らす」という看板が立てられていたの

だ。


ダムに放水されたら俺の命はないな・・・・・。


そういえばさっきから感じる人々の視線はそういう意味も込めて

のだろうか?

いや、だとしたらさすがに教えてくれるよな・・・・。


晩御飯に「赤いきつね」とNさんのおにぎりを頂き、8時過ぎに就

寝した。