いざ!宮古へ  9月8日(金) | モラトリアムな日々

モラトリアムな日々

隙あらば壁に張りつき、酒あらば飲んでしまう。そんな日常です。

岩手県に入ると、道路が劇的に走りやすくなった気がする。

歩道が広く、路面の状態もいいのだ。もちろん例外もあったが

交通量の少なさもあり、僕は岩手の道路にはいい記憶しかない。


     gn87

    広く、よく整備された岩手の道路。素晴らしい。



道の駅「さんりく」からしばらく下ると、すぐさま羅生峠の登りであ

る。息つく暇もない、とはこういう事を言うのだろう。

峠を下ると沿岸部に出ることが多く、そこからは青い海と、リアス

式海岸特有の侵食された岩肌、押し寄せては白く砕ける荒波、

遠くに目をやれば鋸歯のような壮大な地形が目を楽しませるの

である。


     5252

        鋸歯状の地形を確認できる


何より僕は、まだ朝もやの太平洋に朝日がキラキラと反

射している光景がお気に入りで、豪華なサイクリングだと一人ほ

くそ笑んでいた。そういえばもこみちは


「北山崎が超凄かった」


とか言っていたな。俺は今そんなところを自転車で走っているの

だ(笑)。峠とトンネルのコンビネーションブローを浴びつつも、僕

は何とか釜石にたどり着いた。陸前高田から50キロほど進んで

いた。


最悪ここで泊まることも考えていたが・・・・・・・。


まだ走れそうである。宮古までは4~50キロと言ったところか。

地図を見る限り、これまでの道のりよりはよほど楽そうだ。


よし、行こう。


結論から言えば、そんなに楽ではなかった。峠は3つほどあったし

平坦な場所も少なかった。陸中山田を過ぎたあたりから20キロほ

どは内陸を走るのだが、ここではこれまで見てきたような「田んぼ

ばっかり」という光景は見られず、畑や農場が広がる風景が多かっ

た(確か)。牛が30頭ほど入っている厩舎を見たときは、年甲斐も

なくはしゃいでしまった。


あ、牛さんがいっぱい!!


とね。写真撮っておけばよかったな・・・・・。

そして一つ疑問であったのが、そうした農場の広大な原っぱにとこ

ろどころ置かれた、白い直径1メートルほどの塊。あれは何なんだ

ろう?僕の間違いでなければ、猛烈に臭いのだ。たびたび農場を

通るたびに目撃した白い塊・・・・・・・。ご存知の方いましたら教えて

ください。


一日苦戦しつつも、峠と戦いきった爽やかな疲労に包まれた僕は、

午後2時には宮古市に入ることが出来た。

しかし気になることに、僕が宮古市に入ったとたん、にわかに空は

掻き曇り逆風が吹きつけ、キツイ潮の香りが漂ってきたのである。


この町は僕を歓迎していないのではないか?


と真剣に思った。旅を続けていると、およそ日常的な感覚からはか

け離れた「旅感覚」とも言うべき物が身につき始める。それは恐らく

蓄積されていった経験の中から無意識に今の状況を分析し、予感

として本人に伝達してくる、第六感に近いものがあったのではない

だろうか?事実、旅の後半僕はベストに近いと思える行動を選択し

続けることになる。


今日はまだ苦戦するかもな・・・・・・・・・・・。


疲れた体で野宿場所を探すのは億劫なものである。しかも雨まで降

り出しそうだ。腹も減ってきたし・・・・・。


無事宮古まで辿り着いたものの、なんとなく浮かない気分で僕は自

転車を走らせるのであった。