気仙沼で水没?  9月6日(水) | モラトリアムな日々

モラトリアムな日々

隙あらば壁に張りつき、酒あらば飲んでしまう。そんな日常です。

迷った末無事テントに辿り着いた僕だが、時間が経つにつれ強くなって

いく雨足に大きな不安を抱えるようになった。

出来る事なら明日もここで1日ゆっくりして疲れをとり、次なる目標であ

る宮古までの道のりに耐えうる体にしておきたかった。宮古までは数箇

所の峠越えを含む120キロ超の長丁場である。


しかし、激しい雨音にたびたびラジオから流れる大雨警報を聞くうち、明

日一杯は持たないだろうな・・・・、いやそれ以前に、今日だって怪しいん

じゃないか、という思いが頭をもたげてきた。


その場合、明日はここから20数キロ先にある陸前高田まで進み、そこ

で宿に泊まろう、と思った。出発する際のテントを畳んで荷物を積む、と

いう手間が同じなら、気仙沼市内までチビッと移動するよりは20キロで

も距離を稼ぎ明後日の負担を減らしておきたいと考えたのだ。幸い陸前

高田にはユースホステルがあり、3000円くらいで素泊まりが出来る。


食事を終え、再び川の様子を見てみる。時刻は午後8時。

・・・・気持ち水位が上がっている様にも見えるが、劇的に増水している

という訳ではなさそうだ・・・・。これだけの大雨が3時間降り続いて、この

増量。ということは明日の朝までは恐らく持つだろう・・・・・。

いずれにせよこんな時間からテントを畳んで避難する事なんて絶対しな

いのだろうから、もうこうなったら寝てしまおう。待つ時間こそが苦痛なの

だ・・・・。



突如襲ってきた濁流に僕は飲み込まれた。


黒い水に瓦礫の山。


圧倒的な水のエネルギーに、僕は何も出来ずにただ流されていく。


前方に橋が現れた。このままでは激突してしまう。


何とか避けないと!!


もう目の前だ!!







・・・・・・・!!!夢かよ。


嫌な夢を見たもんだ・・・・。しかしこれほど僕の心理を分かりやすく表し

た夢もなかろう・・・・・・。時計を見るとまだ二時間も寝ていない。

川の様子を見る。やはり劇的な増加はなく、今日一杯は持つという考え

は変わらない。再び寝る事に。

その後2時間おきに目が醒め、その度川の様子を確認した。浅い眠りっ

てのはこういうこっちゃ。この日は朝日が嬉しかった。午前6時、朝食を

食べ終え、テントを出て川を見に行く。


うわっ・・・。結構増えてる・・・。


陸前高田へGO!!という考えは即固まった。

心なしか雨足も弱まっている。今を逃すとチャンスはないかもしれない。

速攻でテントを畳み荷物を自転車に括り付け、25~6キロ先の陸前高

田を目指し、急ぎ足で橋の下を出発した。