僕は何を隠そう、プロレス大好き人間である。
見始めたのは高校1年生の時、アントニオ猪木の引退試合の
番組に感動し、それですっかりハマッてしまった。
子供の時はね、
「本気で蹴ってないじゃん」
とか
「なんで技受けるの待ってるの?」
と素直に疑問を抱き、
「プロレスってやらせじゃん」
という結論に至っていた。プロレスを正直バカにしていた。
でも、プロレスの魅力って、そういう次元の話じゃない。
やらせとかやらせじゃないとか関係なしに、熱い試合には涙が出
るほど感動するし、華麗な空中殺法には憧れを抱くし、巨漢レス
ラーのパワーには恐れおののく。プロレスにはそういう原始的な
魅力がたくさん詰まっている。
アントニオ猪木の昔の試合の映像は、見ていて感動した。なんで
こんなに面白いんだろう?まず猪木が実力とショーマンシップ性
の両方をハイレベルで持ち合わせていたこと。よきライバルに恵ま
れていた事。そして何より、観客が今より熱狂的にプロレスを信仰
していた事が要因だろう。流血事件見てショックで死んじゃうジイサ
ンもいた時代だし・・・・・。時代があの面白さを作り出したといっても
過言ではない。
現代では、「ノア」という団体が結構いいプロレスをしていると思う。
キャラクターが立ってるし、プロレスの醍醐味である力と力のぶつ
かり合いが堪能できる。
しかしながら、どの団体にもしょっぱい試合をするレスラーが多いの
もまた事実である。
えっと、ここでラリアットかわして、バックとって、バックドロップだぁ
よいしょ!!
と、頭に描いている事が全て見えてしまうレスラーもいる。どう見て
も強くなさそうだったりする。そういうレスラーがある程度年を重ね社
長の義理みたいな感じでコロッとタッグチャンピオンになったりする
事はよくある話である。
こういうの見ていると、しょーもな、と思う。見た時間を返せといいたく
なる。プロレスがバカにされるのも致し方ない。もっといいプロレスを
見せて欲しい。
僕が1番好きなプロレスラーは、「初代タイガーマスク」佐山聡である。
この男、運動神経がずば抜けている。そして体が非常に柔らかい。
繰り出す技の一つ一つが美しく、力強い。体つきも他のレスラーのよう
にごつごつしていなく、しなやかでセクシーさすら感じさせる。
プロレスの動きの中にも格闘技の基礎技術の高さとセンスを感じさせ、
今だったらプライドのトップファイターになっているんだろうな・・・と思う。
彼が初代タイガーとして実働したのは僅か2年ほどだったにもかかわ
らずプロレス界に与えた影響は絶大である。桜庭和志や船木正勝が、
佐山聡に憧れ格闘家を目指した事は有名である。佐山がいなければ、
今の格闘技界の勢力図は全く違う物になっていただろう。
大きなビデオ屋に行けば「初代タイガーマスク」のビデオは置いてある
はずだ。まだ見たことがない人は、是非見ることをお勧めする。絶対に
損はしない。