決断
この玄三さんに最後に相談してみて、改めて気持ちを固めました
落水は4月いっぱいで退院します
理由はお酒が早く飲みたいからです
嘘です
ゴールデンウィークを子供と過ごしたいからです
半分ほんとです
1ヶ月まずリハビリをしっかりしてみながら、次のステップを考えると決めていたので、あと半月の効果を見ながら今後のリハビリのプランを決めます
そして悩んでいたフェノールの神経ブロック注射
打つのか?
打たないのか?
さあどうするんだ落水?
僕にとっては究極の選択
今後の人生デザインにも大きく関わる選択
悩みに悩んだ
訳ではなく
実は答えは自分の中で決まっていたような
でも、後悔しない選択にするために沢山の方々のアドバイスをいただきました
神経ブロック注射のメリットとデメリット
これは素人の考えで、専門的知識がない僕が独学と、人の意見を僕なりに解釈したものです
厳密に話したらややこしいので大雑把に
神経ブロック注射のメリット
筋肉が緊張して力が入ってしまい、足首がバレリーナのようになったり、左右の足がクロスしてしまったりする。だから、筋肉の働きを止める薬を注射することで、足首を柔らかくして歩くやすくしたり、足がクロスしてしまうのを防ぎ、普段の動作をスムーズにできる。
これは介助する側からしても、着替えや今後のオムツなどの交換もしやすくなるというメリットがある。
今の生活を向上するためにはベリーグット!!
症例もめちゃくちゃあり一般的なので安全だし、そんなに大きな副作用もない。
ストレッチのみで、今の生活の不便をクリアすることはまず難しいと思われる中で、医者としては今をよくするためにはベストという判断。
デメリット
今後全身が動かなくなるが、足を動かす機能は残る可能性がある。実際にALSで全身動かないけど、足の一部だけは動いてて、その足でパソコンを使い仕事もし楽しく生活をされている人もいる。
神経ブロックを続けるということは、足の筋肉を動かなくする注射なので、もしかしたら未来に動いているかもしれない足の機能を自ら殺すことになる。
ブロック注射を打たないということは、基本的には今のバレリーナのような足首は改善せず、生活の中での歩行などがかなりしんどく、今後悪化していくと考えられる。
ただ、僕はこれまでリハビリをやってきていないので、とにかく入院期間中はリハビリに徹して、僕にどれだけの効果があるのかを確認する。
そしてその結果を見て今後を考えると決めました。
決断の理由は沢山あるけれど、1番大きかったのはこの尊敬する人の言葉でした。
僕に、寝たきりの未来も明るくできると思わせてくれた玄三さん
玄三さんはALSなのにも関わらず、毎日みちゃ楽しそうなんです
去年の春、ありがたいことに仲間に誘っていただき、会いに行ってきました
玄三さんは手が動きません
喋る事も出来ませんし、自発呼吸も出来ないので人工呼吸器をつけて生きてます
でも足だけは数センチのみですが、かすかに動くんです
その足を利用して、ブログも書くし、facebookもするし、動画編集もするし、電子書籍も何冊も出されてます
それだけではなく、この足を使って仕事もされますし、独自の方法を開発され食事も普通に食べられています
腹式呼吸をマスターされているので、人工呼吸器を外してもある程度は自分で呼吸ができます
他にも書きたい事山盛りですが、今回はこれぐらいに
この玄三さんに最後に相談してみて、改めて気持ちを固めました
ブロック注射はしない、薬も基本飲まない
ちなみに薬は効果を実感できず、お医者さんも同じ意見でした
最後なぜ玄三さんに質問したのか?
僕には玄三さんを見てて、疑問があったのでぶつけてみました
病気の特性上のことですが、足を伸ばした状態で力を入れようとすると普通は足がクロスしてしまいます
なのに玄三さんは、足先を動かす時に足がクロスしていないのはなぜなのか?
ストレッチで解消しているとはなかなか思えないので、もしかすると神経ブロック注射か、なんだかの対応をしているのではないか?
でもブロック注射などしてたらあんな足が動くことはないだろうし、、、
そしてその答えをいただきました
結果、薬関係はなーんもしてないとのこと
薬関係というと怪しいな、、
ただ、足でパソコン操作する際はクロスしないように枕を膝の下に置き、膝を曲げているとのこと
そうか、工夫次第でいろんな選択肢がまだまだあるんだ!
足が緊張して力が入り、クロスしてしまうから薬を使わないといけないという固定概念ではなくて
足が緊張して力が入り、クロスしてしまうから膝の下に枕をおいて膝を曲げたら足は緊張せず力も入らずクロスしない
という選択肢もあるんだ!固定概念に縛られていたことをまたまた痛感しました
玄三さんには以前も、寝たきりの未来は暗くて最悪という固定概念を『寝たきりの未来も考え方次第で明るくできる』と気づかせてくれたけど
またもや気づきをいただきました
本当にありがとうございます
また、明るい未来へ向けて前進しまーす!