8月16日に北海道セラピスト研究会で行われた、「結果に差が出る触診術~体幹編」を受講してきたので、そのことについてアウトプットしたいと思います。


 この触診セミナーは下肢偏にも出席し、今回は2回目となります。いくらやっても、やはり触診には自信がありません。まして、体幹なんて重要とは思いつつも、その触診となるとかなり疎かになっていた部分なので、これはと思う参加しました。


 まず触診する上で、触診するセラピスト側が呼吸をし、脱力していることが大事となります。自分が緊張していれば、それは触られた相手に確実に伝わり、相手も緊張します。そうではなく触る側は、呼吸をし、意識しすぎず、イメージで捉え、反応を待つ。この反応を待つ、というのも重要です。触ろう触ろうとすると、相手に拒否され結果触れないことになります。そうではなく、相手が受け入れてくれるのを、ひたすら待つ。そういった中でも、呼吸は止めない。


 そして、触診で重要となるのは、を触っているのか?を明確にして触ることです。浅筋膜なのか?深筋膜なのか?骨・骨膜なのか?これをはっきりしないでは、触診にならず、ここで?マークを持って触ってしまうと、相手に感づかれ拒否される結果となります。この何を触るのか、が難しく、オステオパシーのセミナーなどで何度か行ってはいたのですが、全然ダメな自分がいました。これは練習あるのみです。


 触診、というのは読んで字の如く、触って診る、です。では、それが意味することは何か。それは、触った瞬間に相手の身体の中の組織が3Dで自分の頭の中でイメージできることだと思います。解剖学書は2Dですし、目の前の触っている人間とは別人の身体です。その解剖学書の2Dを3Dに変換すると共に、相手の身体を透視する能力、ここは解剖学の知識とイメージ、そして感覚が求められてきます。


 これができるようになると、ある部分を触っただけで遠位の部分の問題点が分かったり、表面からは分からない深部における問題、そして全身的なつながりも理解できるようになります。こうなってくると、解剖学の知識が触診へとつながり、触診により問題点が分かり、治療に活かすことができる、という流れが生まれます。この状態の自分を想像すると、非常にワクワクしますし、セラピストとして絶対的な能力を持ち得たに等しい、と自分は考えてしまいます。


 それだけ触診というのは、セラピストにとっては大きな武器となりうる、そして解剖の知識は治療に活かせるのだ、ということを強く実感できた、今回のセミナーでした。


 復習会も予定されているのですが、日程の都合上出られず。非常に残念です。