8月9~10日にかけてJOPAのセミナーに参加してきたので、ここにアウトプットしたいと思います。ただ、このセミナー自体、原理からテクニック中心であり、オステオパシーという感覚が非常に求められるものなので、なかなか詳細は難しい。なので、全体を通して感じたことをアウトプットしたいと思います。


 JOPAのセミナーでは本当に感覚というものが重要となります。自分は体性感覚は優位感覚ではない(自分は聴覚優位)ので、苦手な部分です。そして、感覚も大事ですが、それと同時に身体の使い方が非常に重要になってきます。片手で部位を触診し、片手でハンドリングをする場合、上手く身体が使えていないと触知する側の手に緊張が入り、感覚を受け入れることが出来なくなります。いかに、身体を上手く使って相手の身体を操作しつつ、触知する側の手や指先の感覚を研ぎ澄ませていられるか。ここが重要です。


 さらに重要なのは、触診技術。関節にアプローチする場合、関節を構成する骨と骨を触診する必要があるのですが、まず関節の位置、骨の位置が分からないと触れません。触れたとしても、軟部組織があるので、軟部組織の影響を最小限にして骨にコンタクトする必要があります。遊びを無くす、意識で入り込む、ここら辺が大事です。


 今回は1日目に原理と一つのテクニック、2日目にオールテクニックという流れでしたが、2日目の方が、リリースが早かったり、上手くコンタクトを取れ、張力バランスもとれていて、自分の成長を感じ取ることができました。今回のテクニックは当然、一回のセミナーでマスターできるものではないので、繰り返し練習して身につけると共に、原理を利用して、色々を考えていきたいと思います。



 今回講師の前田先生は何度もおっしゃっておりましたが、今回のはあくまでテクニック、つまり手段を教えたに過ぎず、その手段を用いるには診断が重要になってきます。診断が出来ないと、見当違いのところを治療したり、無駄に時間がかかったりします。そして、診断には全身を診なければならず、今回の手術痕や骨折瘢のリリースというテクニックにしても、骨折したことあるからじゃあ骨折瘢、ではなく、本当に目の前の患者さんの問題となる部分はどこにあるのか?を探らなければならない。


 そういった意味でオステオパシーはテクニックとして素晴らしいものであることは理解しておりますが、それだけではダメで、他の技術も使えないと、目の前の患者さんを良くすることは難しいと思います。その技術はモビライゼーションとかボバースといった名のついた技術も大事ですが、ラポール形成のためのコミュニケーションや、心理を探るテクニックといった技術も実は重要だったりすると思っています(ようやく、最近になってそういう考えになりましたが)。


 常にオープンマインドでいること、これが大事。そして、本当に大事なことは突き詰めていくと、自然法則のように共通項として導き出される。今回でいえば、触診技術と身体の使い方といった共通項を学ぶことが、今の自分には重要となると思っています。そういったセミナーは、すでに受講予定なので、さらに自分を磨いていきたいと思います。


P.S今回のセミナーでとある病院のリハ科の技師長さんが参加されておりました。練習パートナーとしてもさることながら、色々な話が出来ました。技師長という立場でもセミナーに参加する姿勢は見習わなければならないと思いました。