外環工事(関越~東名間)の今後について | 東京都議会議員村松一希(練馬区)

外環工事(関越~東名間)の今後について

2020年10月18日 調布市内で陥没事故発生し、シールドトンネル工事は停止しています。
外環事業における有識者委員会(東京外環トンネル施工等検討委員会)とは別に有識者等7名がメンバーとなるシールドトンネル施工技術検討会が2021年9月に発足し、これまでガイドラインや再発防止対策など検討がされてきました。
2022年1月23日大泉側シールドトンネル⼯事箇所周辺にお住いの⽅対象の「再発防止対策」および「今後の対応」などについての説明会が開催されました。

① まず事故の原因について

夜間掘削を停止していて、翌朝工事を始めるときに土砂が固まってしまい、翌朝カッターが回らないという現象がありました。これは土を取り込みやすくするための添加剤が原因とのことです。そこでさらに添加剤を投入するなど、特別な作業を行ったことで、シールドマシンの前方ではなく、地表方向の土砂を取り込んでしまい、空洞が発生してしまったとのことです。

 

②対応策

そこで、時間が経っても土砂が固まらない添加剤を検討し、様々な条件をクリアする添加剤を発見。

この添加剤を利用し、大泉区間の事業用地内(住宅の下ではない区間)で試してみるとのことです。

上記のグリルド(シールドマシン)を緑のエリア内で動かす予定とのこと。

 

③さらなる安全対策

・新たなボーリング調査(場所は各自治体と協議中)

・取り込む土砂の量の管理の厳格化(プラスマイナス10%以内から7.5%以内に)

・振動・騒音を少なくする滑剤を投入(実験では最大50%低減)

・一時停止する対応を予め整理、一時滞在場所の提供など

④近隣住民向けに現場視察会の開催を検討

⑤まとめ
まだ近隣への説明を行っている段階で、大泉区間についてもシールド工事をいつ再開するか発表されておりません。さらに事業用地外で掘進作業を行う場合は、あらためて周辺地域への説明を設けるとのことです。今後の動向を注視して参ります。

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