面接では「最近読んでお勧めの本はなんですか?」と聞かれることがあります。
もちろん、語れる本があればそれで良いのですが、もし思いつかない場合は、鉄板どころを
今の時期から読んでおいて、面接に備えましょう。
今回は医療系学部用の推薦図書です。
医療系では、可能であれば医療を題材としていて、かつ、何故感銘を受けたか、どう考えたか
を答えられるものが、面接時は対応しやすいです。
推薦図書を2つ挙げておきます。
1.「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キース 1959年
定番です。何度も映画化、ドラマ化もされているメジャーどころです。
1959年発表なので試験官ももしかしたら面接で答えたかもしれない本です。
知的障害を治療できる時代、治療すべきか、知的障害は個性ではないのかなど考えさせられる内容です。
2.「くらやみの速さはどれくらい」エリザベス・ムーン 2003年
21世紀のアルジャーノンと言われた本で、こちらは自閉症が治療できるようになった時代
自閉症を治療すべきかという題材を扱っています。
エリザベス・ムーンには自閉症の息子がおりその息子が言った「くらやみの速さはどのくらい?
」(光がどんなに速く進んでもその先にはかならず闇がある。だから、暗闇のほうが光よりも速く進むはずという考えから)
という言葉から自閉症患者の独特な感受性に驚いたことを端緒とし、多くの自閉症の患者を取材してこの小説を作り上げたと
巻末の作者コメントに記載があります。
両作品も小尾芙佐さんの翻訳です。
上記2作品は、医療題材+医療の進歩の功罪を取り上げており、話も膨らましやすいです。
個人的には内容が新しく論点も明確ということで「くらやみの速さはどれくらい」がお勧めです。
今から読んで、いろいろと考えてみてはいかがでしょうか。