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第4章「人間関係」

25日の朝は、peleにとって大切な日だった。

peleが竹体操をやるきっかけになった老人ホームの会長さんが作った竹。

その竹を使って、マスコミを入れて撮影をしたいという話をしに行く日だったのだ。

peleは、朝からクリスマスカラーの赤いコートに身を包み、颯爽と出かけた。

現場に到着。

会長に挨拶をし、喫茶店の奥へ。

段取りをして下さっている人の指示を待ち、朝ごはんにサンマ定食を頼んだpele

食事が終わった所に、担当の88歳の庄屋さんが来た。

会長の隣の席に通されたpeleは、竹体操の画像を会長に見せ、カラオケで竹体操の音源がカラオケで流れるようになるという事を伝え、会長の持っている喫茶店のビルの一室で、レッスン風景をマスコミを入れて撮影させていただきたいという事を話すと、快く引き受けてくださる事になった。

peleがこつこつ足繁く通い、時にはお爺さん達に振り回された時もあっだけど、結果良ければ全て吉という事と、自分に言い聞かせ元の場所に戻って行った。

そして、peleが戻った場所には、次から次へとお爺さんが集まり出した。

88歳を筆頭に、87歳、83歳、82歳と。

皆んな野望を持った高齢の大先輩方だった。

88歳の庄屋さんが、こう言った。

peleが竹のてっぺんに立ってやる事が決まったから、皆んな応援しようと。

peleは、その光景に驚きを隠せなかった。

pele18年人の身体に触れてきた世界。その中で、人が人生最後の日まで元氣に過ごす事が望ましいと思う。だから、60歳から86歳迄の設定で作った竹体操。

庄屋さんから、あんたは竹を割ったような人間だから、これをやるべきだって言われた5ヶ月前。

庄屋さんが、自分が生きてきた知恵を和多志に託して下さった。

peleは、4人の高齢の方の顔見て一人一人を最後まで元氣で人生を全うして頂く見本にしなければと。

闘志が湧いてきた。

全ては、ご縁。

3時間、その大先輩方と話をまとめて、peleは次にマスコミの方が待っている場所迄移動する事に。

マスコミの方と合流し、今後の話の流れをすると。

peleちゃん、竹体操と、あんたの人生を描いた本を一緒に組ませてやるといいという案があり、マスコミの方は、作家でもある為、あんたの本のスポンサーになるよと言って下さった。

クリスマスの日に、サンタさんからのプレゼントは、peleの夢を叶えてくださったのだ。

peleは、こんな事があるのかと全ての人と、神に感謝をした。

peleは、今から7年前。

天から地に落ちるように、自分の全てを賭けた師匠のいるハワイに旅立ち、ぼろ雑巾のように使われ、日本人🟰過労死寸を体験し全財産8万で日本に戻り、寝たきり3ヶ月の中でメッセージが降りてきた所から始まった。

「人は幸せになる為に生まれてきた」

このメッセージから、自分がこの世界を生きる為に身につけた技術、数々のエネルギーワークの中から見えてきたものがある。そして、タイに渡り傷ついた心を癒してくれたトリプルレイ。

彼との出会いで、自分を愛する事を学び、その学びから、幸せプロジェクトを立ち上げる事を決意し、それから4年で会社を立ち上げ、本を出版し、歌を作り始めた。

そして、今までやってきた行いがここに形になって動き始めた。

決して簡単な道のりでは無かった。

何度も、心が折れる時もあった。

だけど諦めず、自分のテンションを無理やりにでも上げてここまでこられたのは、支えて下さった周りの人達のお陰です。

和多志は、ただ一人でも多くの笑顔が見たいだけ。

子どものエネルギーと、お年寄りの貴重な知恵。そして、動ける若者の力。

この力があれば、何だって出来る。

だからこそ、教育の大切さがここにある。

人は、愚かな生き者。

そして、完璧な人などどこにも居ない。だからこそ、補い支え合って生きていく事の大切さ。

必死に生きてみると見えてくる物がある。

それは、そう生きてきた人しか言えない言葉でもある。

ぬるま湯は、人間をダメにしてしまう。

苦しい思いから湧き出てくる知恵。

この知恵が出て、一回りも二回りも大きな器が出来上がって来る。

魅力とは、目に見えないエネルギーの世界。これからの時代は、その目に見えないエネルギーの世界を感じて行けるようにして行くとよりこの世界を生きやすくなるように感じます。

「人の振り見て我が振り直せ。」

「反面教師」

など日本のことわざは、わかりやすく教えて下さる。これを素直に受け止める心がどのくらいいるかという事が、重要な課題となる。

素直な子はよく育つ。

人相は顔に出る。

言葉を発しなくても、解る事って沢山ある。そんな氣付きを得る社会を目指し、笑顔の伝染に全うして行きます!

幸せプロジェクトとは、人は幸せになる為に生まれてきた。まずは自分を愛する事から始めよう!

そして、突然その日はやって来た。

正月迄後4日だといのに、peleはまたもや庄屋さんに呼び出されたのだ。

竹体操のトップのpeleさんを皆んなに紹介したいと、そして当日peleは顔を出す事に。

会場には、様々な業種の方が居た。

もうじき会も終わりなのに一向に竹の話にならない。peleは、おかしい状況に首を傾げていると、ある女性の一人が、皆様の自己紹介をしたらどうですか?と司会進行の庄屋さんに声をかけるかも、庄屋さんはそんな必要無いと自分の話を続けた。

そんな状況に苛立ち始めたpeleは、ここに呼ばれた目的と違う会っおかしいでしょうと抗議をし、その女性に賛同した。が、庄屋さんは、自分の思うように、その会を終了させた。peleは、会場に居た97歳のお爺さんに声をかけた。

貴方は何の健康療法をやられているのですか?

どこから、どう見ても70代にしか見えない男性。

彼の姿は、背筋もピンとしていて言葉も表情も元氣そのものだった。

素晴らしいですねと声をかけて、健康療法を聞く事に。

そして、名刺交換をして、その場を後にした。

そして、場所を移動して先程抗議していた三船さんに声をかけてお話しをする事になった。

三船さんは、詩人であり、量子力学を勉強してきた方であった。

彼女と、話せば話すほど共通点があり、和多志はすっかり彼女のファンになってしまった。

意気投合した二人は、じゃ三船さんのファンクラブ会長としてグループを立ち上げましょうと、トントン拍子でグループラインを立ち上げた。

明るい未来に向けて心が躍った。

そして、次の日がやって来た。peleは、年末だというのに、毎日出ずっぱりだった。

この日は、一度見て2時間ずっと泣きっぱなしだった「瞽女」という映画をじゅんちゃんママに話したら行きたいという事から、じゅんちゃんママをお連れした。

何度見ても泣けてくる映画に心も浄化され、じゅんちゃんママと、映画終了後お別れをし、peleは新年会へと向かった。

その後、じゅんちゃんママは、peleと別れた後に、芸能プロダクションの方に声をかけられ名刺を貰い帰る事に。これが後にpeleに関係してくるとはこの時はpeleは知るよしも無かった。

やっと、30日。

peleは、家の事が出来るとほっとしていた。

30日、31日の二日を使い大掃除に明け暮れるpele

掃除の影響で、正月は、鼻炎に悩まされ2023年が始まった。