➖雅紀side➖



鍋に火をつけようとしたところで、また玄関のチャイムが鳴った


「あ、ニノかも』

『二宮、さん?だったっけ?』

「はい」


やってきたのは、幼馴染のニノ。

オレが翔さんの家に下宿しはじめてから、

「その先生って、どんな奴なの?一回合わせてよ」

って、ニノからずっと言われ続けてきた。


今回、松本くんを招待するこの日に便乗して、ニノにも声をかけたのだ。


もちろん翔さんは快く了承してくれた。

」


「いらっしゃい。早かったねぇ」

「はい、ダッシュで締め切り間に合わせました」


『お疲れ様ぁ〜。さぁ、上がって上がってぇ。

翔さんち、だけど(笑)』




翔さんと松本さんに、ニノを紹介する


『はじめまして。櫻井です』

「お噂はかねがね…。

二宮和也です。うちの相葉がいつもお世話になってます」


『…で、こちらにいるのが、僕の元同僚の…』

「松本です。よろしく」

「よろしくお願いします。」



「じゃ、挨拶も終わったことだし、食べましょう、ね!和はオレの隣のここに座って座って」


「うわっ、すっごい高級なお肉!」

「んふふ。翔さんが奮発してくれたの」


『相葉くんが看病してくれた、そのほんの気持ちです』



「へぇ〜。そうなんだぁ。あ、そうだ、まぁくん?」


『・・まぁ、くん⁈』


「食後にどうかな、と思って、メロン買ってきました。冷やしといて良い?」


「あ、どうしよう…いま、冷蔵庫いっぱいなんだよなぁ」



キッチンの冷蔵庫には松本さんから頂いたケーキ

や、つまみ用のオードブル、それにビールや飲み物などで野菜庫までパンパンで

メロンを冷やせるスペースはない


「じゃ、まぁくんの冷蔵庫にでも。部屋は、どこ?俺入れてくるわ」



「あ、そう?助かる。部屋はね…」


『僕が案内します。相葉くんの部屋は』


鍋にお肉投入で手が離せなかったオレに代わり、

翔さんが席を立った、その時

ハタと思います


冷蔵庫には、あの失敗策を眠らせている事にーー




「あっ!ダメ!」


オレは咄嗟に

「お肉、翔さん、お願いします!」

『あ…はい』

持っていた菜箸を翔さんに渡し、


「これは、オレが冷やしてくるね!」

和の手から奪うように、木箱に入ったメロンを貰い受け、


「そのままで、そのままで」


和も跡を着いてこないように

後ろ手に階段を一段ずつ登っていった




危なかったぁ…

和に見つかるとこだったよぉ


「セーフ…」



無事メロンを冷やし、冷蔵庫のドアを閉め、

ふぅ〜とため息を吐いてると


⁈


背後に気配を感じて慌てて振り返る


「和っ…」



「何がセーフだよ。バレバレなんだって」









つづく……