僕はアキュラホームというハウスメーカーで働く営業マン


家はその人やその家族の人生がかかってると言っても過言じゃない大きな買い物


だからこそ

お客様の夢や希望が叶う家づくりのお手伝いができるように日々努力している



今回はなんと

お子さんが自宅でキリンさんと住みたい、

という希望で

予算内で施工するにはかなりハードルの高いご依頼だった


けれど信頼できる相棒のおかげで




「あんなに喜んでもらえて僕まで嬉しくなっちゃいました。相葉さんありがとうございます」


「えなりくんのアイディアと緻密な計算があったからこそ夢を形にできたんだよ。ほんっと尊敬してます」



「いえいえ。相葉さんがお客さんの希望を一つ一つ丁寧に優しく聞きだしてくれたから、お客さんも安心して僕たちに仕事を任せたい、って思ってくれたんだと思います」

 

「え〜。じゃあ、2人のお手柄ってことで

今夜どう?」


「いいですねぇ。行きましょう!僕、店予約します!」


「ふふ。ありがとう」






🍺



「「かんぱ〜い」」



グビグビグビ


「くぅぅぅぅ〜」


「祝杯のビールはたまんないですね」


「もう最高〜」




と、まぁ

こんな感じど超ご機嫌に

祝いの酒を楽しんでいたワケなんだけど



突然胡座から正座に座り直したえなりくんが

真面目な顔で


「実はですね、相葉さん」


「ん?何なに?どうしたの?」


「僕、再来月から本社への異動が決まったんです」



「えーーっホント⁈」


「はい。。」



ん。おめでとう!おめでとう!!良かっね」


「ありがとうございます」



大事な相棒がいなくなるのは寂しいけど

彼の仕事ぶりが本社にも評価されたんだもん

オレも嬉しい



「それで…僕の代わりに本社から来るので、よろしくお願いします」


「その人がオレの新しい相棒になるの?」


「たぶん、そうなる、かと。かなり仕事ができる人らしいですよ」


「ふ〜ん」


「あ、でもここの仕事はキッチリ引き継ぎしてくんで御安心を」




正直

えなりくん以上に気の合う人とは

そういないだろうと思っていたオレは


新しくパートナーを組むであろうその人の情報にも大して興味が湧かなかった







つづく……







新しい相棒は・・


言わずもがな?