翔ちゃんは二度も命をかけてオレの命を護ってくれたんだ


なのにオレは


翔ちゃんの幸せを祈るどころか

婚約者に嫉妬して

破局すれば良い、とまで願っていた



っとに、どうしようもない堕天使…



ゼウス様はそんなどうしようもないオレに

もう一度だけチャンスをくれたのかもしれない


うん。。きっとそうだ




オレは翔ちゃんの手を両手で握り

心の底から詫びた



「翔ちゃん!ごめんなさい!!」


『…っ?』



『オレ、翔ちゃんのこと ちゃんと祝えるようにする!

約束する!!』


『マサ…キ?』




「明日にはここ出ていくから。もうオレに遠慮しなくていいからね?」


『出て行く…って、、嘘だろ?』



「嘘じゃないよ。本気の本気。

オレ改心したの。翔ちゃんの幸せを応援しよう、って。オレがいつまでもここに居座ったら、翔ちゃんの婚約者さんに悪いもん。新婚生活の準備もあるだろうし。だからね、、」


『はぁぁあ⁈』



「いいよ、いいよ。オレに遠慮して

そんなとぼけたフリしなくても」



『マサキ、俺がいつ婚約者がいるって言った?』


「翔ちゃんは…言ってない」



女なんてめんどくさい者いらないって

硬派なオラオラ感出しまくっていたくらいだから…



『どこ情報だ⁈ それ』




「沖…くん」


『あの野郎が!!』



翔ちゃんの瞳に溜まった涙の粒は火花が咲き、ジュッと音を立て蒸発した









「その沖くんは…勝俣部長から聞いた…って、、」



『あのクソ部長っ!』










メラメラと炎のオーラが立ち昇るのがわかる



いやいや、

翔ちゃん?そんなに怒らなくてもさ・・


部長だって翔ちゃんを祝福したい思いから

ついポロッと口に出ちゃっただけかもしれないんだし




『マサキ!』


「はいっ」



『明日朝一緒に会社へ行くぞ!」


「えっ?」




『引っ越しうんぬんの話はそれからだ!』


「あ、はい。。わかりました」







つづく……




お〜い

話はそっからかい!(^◇^;)