羽をもがれたオレは



翔ちゃんと手を繋ぎ人間界へと

堕ちて行く




生まれ変わったら

今度はオレが翔ちゃんを迎えに行くから


必ず迎えに行くから待っててね



そう強く強く願いを込めて






薄れゆく意識の中



言っておいで 我が子たち

 



ゼウス様の優しい声が聴こえたような…気がした




・。・゜゜・゜・。・・。・゜゜・✨





翔ちゃんを探すと言っても


また一からだから大変だ




お腹の中からスタートだろうか

産道通るのマジきっついんだよな、、


でも弱音吐いてる暇はない



だって一億9000万もの人口から

翔ちゃんを探しあてるという

途方もない旅のスタートなんだもん



どうかオレが翔ちゃんに辿り着くまで

翔ちゃんが他の人のものになってませんように



そして再開したら



オレのこと…


拒絶しませんように………




・。・゜゜・゜・。・・。・゜゜・





眩しい光に

パチ

目を開けると




・・・あれ??



この天井・・・見たこと・・・・ある



っ・・もしかして⁈



ガバツ


起き上がり自分の姿を指の先まで確認すると

紛れもなく成人男性の体


で、、

部屋にあるもの全ては





嘘…っ…




翔ちゃんから間借りしてる家具だった




これは…夢⁈



もしも夢ならば醒めてしまう前に

急いで逢いに行かなきゃっ




そう思ってドアを明け部屋を飛び出た瞬間

目に翔び込んできたのは




同じく部屋を飛び出てきた



愛しい人の姿だった





「翔ちゃんっ!!」









つづく……





巡り逢えた!みたい(๑>◡<๑)