「マァの気持ちも分かるけど、、そんなことしてたらいつまでたってもソイツの魂は浮かばれないよ?」
「…じゃない」
「え?」
「…ソイツじゃない。翔ちゃんだ」
「・・・・・」
「そのショウちゃんも大事かもしれないけど、あんたはもう俺たちと同じじゃないんだよ?自分の翼を見てごらんよ。大天使の羽がついてるでしょ?その意味わかるよね?」
大天使
それは天使が浄化した魂をゼウス様の元へと導く最上級の天使
「マァの力を必要としてる魂がたくさんいるんだよ?」
「・・・・・・」
「彼の魂は俺たちが浄化してまぁに引き渡すから」
「嫌だ。いやだイヤダ。オレは翔ちゃんから離れない!」
「けどそいつはもう死んじまったんだよ!
なら一刻も早く魂浄化して生まれ変わらさせてやるのが優しさだろ⁈」
「翔ちゃんと離れるくらいなら…オレも死んで生まれ変わる」
「はぁ⁈」
「マァ、少しは冷静になれって」
「翔ちゃんはオレに大事な話があるって言ったんだ。けどオレはズルくて臆病で…まだその話聞けてない。オレは翔ちゃんの話が…翔ちゃんの声が…声…聞き…っ…ヒック…ヒヒック…たい……っ…」
「・・・なら、マァちゃんが気の済むまでやってみなよ。俺たちはしばらく部屋を出て行くから」
「…ヒッヒック…気の済む…?」
「ショウくんがマァちゃんを救ったみたいに」
その言葉にハッとし顔を上げだマサキは
小さく息を吐き
シュルシュルと自分の衣服を脱ぎ捨てた
「え?ちょっと何する気だよっ?」
「マァ⁈」
「いいから、いいから。今は二人っきりにしてあげよう?」
サトシに背中を押され扉の外に出て行く3人
マサキはその姿に気を止めることもなく
今度は横たわるショウの衣服にも手をかけたのだった
つづく……
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