遅いな…
時刻は23時
会社帰りに打ち上げにでも行ったか?
けど
話があると伝えてある
あいつのことなら
たとえどんなに誘われても一次会で切り上げてきそうなものだが…
必死にオルゴールボールに念を送る
が、しかし
マサキの様子が全く視えてこない
この思念のせいで…なのか?
俺を避け続けてるあいつの気持ちを
このまま繋ぎ止められるのだろうか?
・・・もしかしたら
俺の正体を思い出して…
それで・・・
・・・・
・・・・・・・
ガシャンッ
っ⁈
突然
棚から床に転がり落ちたガジュマル
壊れ飛び散った鉢植えのカケラが左眼に入った
『痛ッ』
痛むのは左目
なのに右眼が見えなくなり
逆に損傷した左眼の視野が開けてくる
そして
徐々に視界に映ったのは
『ぅ、うっ、嘘…っ… だろ…っ…』
今にも闇に取り込まれそうになっている
マサキの姿だった
つづく……
ガジュマルが身を挺して…
マサキくんっ…!!


