アラームより早く目が覚め、水を飲みにキッチンへ行くと

支度を終えたマサキが朝食を先に食べていた



「あ、翔ちゃんおはよぉ」

『おはよう。今朝はずいぶん早いな』

「そうなんだよ。ねぇちょっと聞いてよぉ」






「昨日の夜、いきなり部長からメールきて
明日朝1時間早く出勤して来い、っていうんだよ。オレなんかやらかしちゃったかな?
翔ちゃん部長からなんか聞いてる?」

『いや、とくには』

「えーーー、じゃあ何だろうなぁ?」


『心配なら俺も一緒に』

「いいよ、いいよ。翔ちゃん昨日も残業で遅かったんだし、、ゆっくり朝ごはん食べてから出てきて。
あ、弁当そこに置いてあるから」

『だから、弁当は…』

「大丈夫!誰かに見られてもいいように
オレと翔ちゃんのおかず別々の詰めてあるから」



そうじゃなくて…

朝から弁当まで作る必要ないって言いたいんだよ
しかも今朝は1時間も早く出勤しなきゃならないっていうのに

それじゃ身体がいくつあっても足らないだろ
お前だって仕事してんだから


「あ!洗い物。食べたらシンクに置いといてね!帰ったら洗うから」


『・・相葉』

「ん?なに?翔ちゃん」


『あんま無理すんなよ』

「ふふ。うん。わかってる。
部長に何言われるかわかんないけど、叱られないといいなぁ。
あ〜またドキドキしてきた。。
ま、とりあえず行ってくるね」



そう言って慌ただしく家を出た相葉の背中を見送る



久しぶりだな
一人で食う朝飯は









洗い物くらい俺にさせろ、バカ



弁当まで作ってくれてるんだから






つづく……




翔さん口は悪くても感謝してるんだね
マサキくんに✨✨