潤くんの協力もあり

ひとしきり家事を終えた部屋は

見違えるほど綺麗になった



「ありがとう。潤くん」


「さぁ、次はMasakiさんの番ですよ」


仕事モードの顔になった潤くんが

シートを敷いた床に椅子を起き

そこにオレを座らせ

首にケープを巻いた



「潤…くん?」


「明日翔さんに逢いに行くんでしょ」



「だから来てくれたの?」


「ふ





「伸び散らかってて恥ずかしい…」


「短めにしとく?」


「うん」



枝毛切れ毛が目立つボサホザヘアーが

潤くんの手によって

魔法がかかったかのように

スッキリ綺麗にカットされた


「翔さんっぽくしといたよ」



モデル時代は撮影の都合上

ここまでガッツリ短くできなかったし

ましてや翔ちゃんとオソロな髪型になんて。。




「うれしいぃツーブロ」


「似合ってるよ」


「エヘヘ// そうかな?」



サイドの毛をジョリジョリ撫でながら

照れ恥ずかしくなり俯いた



「んな、顔するなよ。翔さんに叱られる」


「え?翔ちゃんに?」



「大変だったんだぞ?あの翔さんから信頼してもらえるまで」


「そう…だったっけ?」



「もうバリバリ警戒心の塊だったから、あの人」




・・・確かに翔ちゃんは、ガードはしっかりしてる方かも。。でもそれはマネージャーの仕事に徹してるからだと思ってた。。



「表向きはすげぇ穏やかな物言いでスマートなんだけど裏の顔は違くて。っつうか裏の顔の方が真髄に近い気してはじめのうちはマジ怖かった」



「え?そんなに?」



「事あるごとに、〝うちの相葉が〟ってのが口癖で

だったでしょ?」



「。。うん」


「のくせして、ちょっとでもプライベートな話に触れようとしたらさ、氷のような目つきで背後に立っていてるだぜ?」











「翔ちゃん心配性だったからね」



「それだけ愛されていた、ってことじゃん」


「・・でもあん時は全然気づかなかった」





そう


ずっとオレの一方的な片想いだと思っていたから







つづく……




翔ちゃんは今コールドスリープ状態ですが

こうして振り返りながらたくさん登場させる予定ですので、どうかおつきあいください✨