帽子が似合う男は渋い ブロッケンJr. | やっぱし!キン肉マン大好き倶楽部

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帽子が似合う男は渋い。

漫画やアニメに必ず一人いる、帽子担当のイケメン。

「ルパン三世」の次元大介。「ワンピース」のトラファルガー・ロー。「ブリーチ」の浦原喜助。「ジョジョの奇妙な冒険」の空条丈太郎など・・・。帽子を目深にかぶり、影で目が隠れる。それが帽子キャラの美学。彼らは渋い。

「キン肉マン」において言うならば、それはブロッケンJr.その人だ。

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次元大介などと違い、影はサングラス状(アニメ版ではもろにサングラス)。

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親父のブロッケンマンは、ニヒルな帽子キャラのイメージが定着する前にお亡くなりになったので、ゆでたまご先生はこのブロッケンJr.からニヒルでかっこいいキャラを描こうと意識しだしたのかもしれない。

彼がジャンプに初登場したのは1981年9号(「七人の超人の巻」)であった。ラーメンマンを親の仇と狙う、血気盛んな2世レスラーとして我々読者の前に姿を現した彼だが、超人年齢10代のわりにはそのかもしだす雰囲気は暗く、渋くてニヒルすぎる。

そのギャップに違和感は感じなかっただろうか?アイドル超人軍団の中で一番の若手でありながら、フレッシュさ皆無。さらにアニメ版の声はオッサン。

そこで私は考えた。おそらく、このブロッケンJr.という超人にはモデルとなった漫画のキャラクターがいたのではないか?と。そこに実年齢とのイメージが乖離した原因が隠されているのではないか?と。

心当たりがあるキャラクターは、同時期に連載されていた宮下あきら先生の「激!!極虎一家」の主役、学帽政である。

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渋すぎる。そしてかっこいい。

まさに、男が憧れる男。それが学帽政だ。

学帽政は、宮下あきら先生の代表的キャラクターだ。後に大ヒットした「魁!!男塾」の主人公・剣桃太郎の原型ともいえるのが、この学帽政なのである。

ちなみに、ゆでたまご先生といえば他の漫画作品からアイデアのヒントを得て、自らの作品に取り入れる事に長けた作家というイメージが強い。

有名なところでは、「キャプテン翼」の構図を借用したエピソード。

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「アメトーーク」でもネタにされていたのでご存知の方も多いだろう。バッファローマンのハリケーンミキサーの構図は、キャプ翼からいただいたものだったのだ。

まさに同時期、「キャプテン翼」と共に連載されていた「激!!極虎一家」からインスパイアを受けていたとしても、おかしくはないはずだ。

目に影が出来るキャラはかっこいい。その元祖キャラがなんなのか私には分からない。白土三平作品か?それとも鬼太郎?サイボーグ009?我々世代で言うとやはり次元大介なのだろう。矢吹ジョーもそうか。目に影ができるニヒルなキャラは、この時代のトレンドだったのだ。