色々と羽二重を染める時に 自分の思うような色が出るように 染め粉の分量とか 温度や時間等を調整したりするんですけど 赤が1番難しくて   コールダイオールの赤で、真っ赤には出来るんですよ。

でも  日本の着物独特の朱赤には出来ないんです。

あの袖口からちらりと見えるような綺麗で鮮やかな明るい朱赤はどの染め粉を使うんだろう?

黄色と混ぜても オレンジっぽくはなるんですよ。

でも目の醒めるような……とはいかないんですよね。

で、ある日 
和服のリサイクルショップで 出会ってしまったんです!!

目の醒めるような朱赤の絹地に……!

それのタグがこれなんですけど



誂絹 本絹 本耳絹 等々

凄く綺麗なこれぞ着物の朱赤なんですよ!!

舞妓さんの口紅のような……

で、買ってしまいまして(笑)

いやね、この朱赤を自分でなんとか染めるってなかなか無理なんです。

他にもあれやこれやと札がついていたんですが、紅絹のようなんですね。

つまり、紅花染め。

札にもあるようにお誂えで作ってある 本耳の巾。

高級絹裏地なのに 流れて来てる?
耳の日焼けも全く無いですよ?

と、布をほどいたら 継いだ感じの所と ネップのような場所が数か所みつかりました。

これで、不良品?

着物に お仕立てした時に変な場所にそこが来たら駄目ですもんね。

引き取られなかっただけ?

普通12メートルでも尺があるほうじゃないですか?

15メートル位あるんじゃないかね
長尺なんですよ。

これがお誂えの特別感?

即買いしたんですけど  違和感もあったりしたんですね。

ちょっと織りが…💦💦

え?!

買って気づいた!
これって絹上布??

いやもう 麻かな?ってくらいスカスカしてて ボンドを置いて 布で ボンドを挟むと ザルにボンドを 置いたように折り目の間からスン!ってボンドが…染み出る……?!

ありゃありゃ💦

マジカ?!?!

で、ボンドを付けすぎると乾いた部分が  黒い感じに色が濃くなったまま固まる。

洗濯糊を多めに使っても結構布が柔いまま(^_^;) 
糊が効かない💦




うわー💦

こりゃ面倒臭いやつやー!!

でもこの色に惚れてしまってるんですよ。

どうしてもコレで作りたいんです。

だって自分では出せない色なんですもん(T_T)

ちりめんでは鮮やかな朱赤を見たことがありますよ。

でも羽二重で 格安で……は無い!

お金を出せばそりゃありますよ。

6/17にアップした「格安羽二重」でも書きましたが
つまみ細工専門店に行ったら3センチ角10枚で260円
それか
25センチ×45センチの1シート1600円?

そんな超高額高級品で作ったら 羽二重の材料費だけで 下がり付きの雛菊のかんざし分5200円にはなるよな……(一枚の失敗無しの計算で!)

仕方ない!!コレで作る!!

洗濯糊を使わなかった時を考えたらまだマシなので

で、なんとか何輪か出来るぐらい花びらを作ってみた。

さて、落ちりんにちゃんとおさまるか?ですよ。

綺麗に出来たら 凄く綺麗な赤い雛菊になるはずです。

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