以前に凄く簡単にアルコールマーカー染めを説明しましたが、手順を追って私の作業解説をします。

DAISOやSeriaのアルコールマーカーはフタの色がそのまま使えると思って大丈夫だと思います。

くせ者はCopicで、フタの色がそのまま使えません。

Copicのカラー見本を見たことがありますか?
カラースウォッチカードのカラーリストが載っている業務用のような冊子なんですけど それが
一度塗りだと左ハシ、二度塗りだと真ん中  三度塗りだと右側のようになっているんですけど、羽二重に描くと 一度塗りの色しか使えません!!


なので、もしもDAISOやSeriaで自分の探している色が無くて Copicでお探しなら、一度カラーリストを見せてもらうしか無いんです。

しかも一度塗りの色が基本です。


とりあえず、染めたい布を綺麗に重ねて用意します。

今回は、藤の花用の160枚の羽二重。

パッキパキに洗濯のりが効いててかまいません。

むしろ洗濯のりでパキパキの方が簡単です。

使うのがアルコールマーカーとブレンダー(ぼかす為の色無しアルコール)なので ノリが溶ける事も落ちることもありません。

使うマーカーはタップリとインクのあるものを使って下さい。

スカスカしててもう少しで使い終わる感じのはボカシにくいです。

Copicなら使う側のペン先の反対の蓋を外して インクが染み込みやすくしてからインクの補充をしっかりしておいて下さい。



まず、綺麗に重ねたまま 図の様にブレンダーをクルクルとしっかり染み込ませます。


羽二重の薄さにもよりますが だいたい4〜6枚に丁度よくシミているはずです。

その4〜6枚を取って 綺麗な紙の上で重ねたまま染み込んだブレンダーが乾く前にクル!っとアタリをつけて 後はグリグリと丸を書きます。


描いたらすぐに1枚退けて  何も置いていない所にひろげ、二枚目には染みてない所に補充するように丸を描いていきます。


三枚目四枚目と繰り返して  乾かすのに1枚づつ重ならないように 置いていきます。

全部ブレンダーが乾く前に行って下さい。

乾く前に描いた丸は 描いた丸の大体1.5倍位にボカシが広がります。

ブレンダーが乾いてしまった上に描いた物が左側、ブレンダーが乾く前に描いたら右側のように廣がります。


ボカシの効いた丸は乾ききるとカラーリストの一度塗りの色と変わりない色で落着きます。

じゃあ、乾く前に沢山グリグリしたら濃くなるのか?というと ボカシが広がるだけで 濃くはならないんですよ💦

乾いてから濃くしようと重ねると写真の様に滲む。


ならば乾いた後にブレンダーを垂らしてから塗ろうとしても  ブレンダーを垂らしただけで 写真の様に滲むだけです。


なので、羽二重のボカシはブレンダーが乾く前の一回勝負です!!

コレを効率よくサッサと片付けるには 染める布をキチンと揃えて全部重ねて 


ブレンダーをクルクル!
4〜6枚を別に取り 
ペンでグリグリ!
1枚づつ重ならないように広げ、

またブレンダーをクルクル!!
4〜6枚を別に取り
ペンでグリ………

と繰り返す!!!(笑)

ブレンダーをクルクルした後に4〜6枚取分けないで  そのまま重なっている羽二重に色ペンで描いて行くと 色が薄くなっている3〜4枚目にブレンダーを足す事になります。

するとブレンダーを足した途端  中心に少し乗っていた 色が外側に広がって滲み 何枚か台無しになるんですよ。

なので  ブレンダーは何枚も一度に染み込ませてもOKだけど  色ペンは数枚作業でしなければうまく行きません。

ペンの色が薄くなってきたりするのでそれは要所要所でインクを足す作業を挟んで下さい。

この作業で今回の160枚は30分くらいで完了します。


よく、ボカシ染めしたいカット布を水に浸して 重ならないように広げて 筆で布の中心に色を置いて行き 染料と布地が乾くまで1日置く……
とか、そんな広大な部屋はありませんし  そんな時間を待てない!(笑)

ブレンダーやアルコールマーカーの乾く時間は20秒〜30秒だと思って大丈夫です。

なので、最初のブレンダークルクルから三回目のブレンダークルクルの頃には  最初の4〜6枚は既に乾いてます。

並べた布が20枚も並ぶ頃には最初の10枚は乾いて完成してるので  どんどん回収してしまいましょう。

私は 一度に数十枚、百枚以上を染める必要性があるから この使い方ですけど  ちょっと自分のブローチを作るため…  とかの数枚なら急ぐ事も無いので じっくりやってみていいと思います。

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