オリンピックが終わり、パラリンピックの最中ではありますが、コロナ第5波の勢いは今までにないくらいにすごい勢いですね。
コロナ感染症患者の中でも、中等症以上で使用可能となったレムデシビルの出荷数が増えているようです。
軽症だけでなく、中等症から重症患者も一段と増加しているようです。
オリンピック期間中に中南米由来のラムダ株が東京で見つかっており、今後ラムダ株が本邦で流行すれば、ワクチンが無効化し、さらなる流行に拍車がかかると言われています。
当院は従来より発熱外来を行っておりますが、お盆明けから、駐車場でのコロナPCR検査希望者が急増しています。
自分自身の感染対策がおろそかにならないようにするため、雨が降っても傘をさすこともできず、ずぶ濡れになりながらも、必死にコロナPCR検査など行っています。
しかし、残念ながら、発熱患者さまからのクレームが増えています。ほとんどが以下の2つに該当します。
1) さっき体温を測ったら37℃だったけど、今は36.8℃に下がっているのに院内で見てもらえない、対面診療してもらえないといったクレーム
当院では、来院患者さまの院内感染を絶対に防ぐため、来院7日前より37℃以上発熱があった患者さまは、院内ではなく駐車場での対応のみとしております。
37℃以上のため、院外での待機をお願いさせて頂き、本人が院外待機を了承されたのにも関わらず、後からやっぱり36.8℃と言われたり、私はコロナに感染していないと言われたり、不満をスタッフや医師にぶつけられるケースが散見されます。
しっかりと院内で診察をしてもらいたいという気持ちは痛いほど分かります(コロナ流行前はもちろん発熱患者さまを院内で診察していました)。
しかし、医師も人間ですから、いくらワクチンを接種していても感染してしまうリスクがあるため、37℃以上の患者さまの対面診療はお断りしています。症状に合わせた処方は可能です。コロナPCR検査、インフルエンザ検査は可能です(午前中にお電話下さい)。
事前の聞き取りをもとに、適切な処方ができるよう最善を尽くしますが、どうしても対面診療を希望される患者さまは他の医療機関を受診して下さい。
2) 診察してもらおうと思ったら37.0℃以上あるから院内に入れないし、いつになったら医師に会えるのか分からないし院外でかなり待たされたといったクレーム
当院では、事前予約制で成り立っています。来院された予約患者さまの診察を最優先としています。
発熱患者さまは自宅から当院へお電話頂き、ご来院頂く時間を調整しております。
直接来院された患者さまは、一旦自宅にお戻り頂くか、遠方の患者さまは車内で待機して頂くことになります。
医師がお薬を持って伺うお時間が来ましたら、もうそろそろですと電話をさせて頂いております。院内診察の進捗状況に大きく左右されるため、事前に正確な時間をお伝えできません。
言い訳にはなりますが、当院は医師1人で院内と院外の両方の対応に迫られております。院内での急病患者さまも多いですし、コロナワクチン接種もあります。しかし、医師は、常に冷静に、そして正確に判断をする必要があるため、あまり焦る気持ちを持ちすぎることは禁物なのです。
発熱患者さまは、しんどいので1分でも早く医師の指示を仰ぎたいという気持ちもよく分かります。
どうしても院外での医師の対応を急いでおられる患者さまは、大変申し訳ございませんが、他の医療機関を受診して下さい。
上記2つにつきまして、患者さまには申し上げにくいことばかりではございますが、当院の現状を知って頂くことで、当院への理解を深めて頂けたらいいなと思い書かせて頂きました。
こういったご時世のため、色々とご不便をおかけし申し訳ございません。
今後とも当院をどうぞよろしくお願い致します。