便の見え方と位置でケアが変わる?
60代の男性患者さんが、数日間便がでていないことがありました。
そこで医師に報告したところ下剤が投与されました。
しかし、便はなかなか出てこないうえに、患者さんは腹痛を訴えだしてきました。
このあと担当の看護師たちは、便秘と腹痛を訴える患者さんにどのように介入していけばよいか、とても悩んでいました。
みんなであれこれ意見は出してみたものの、なかなか対応策にたどりつけません。
もしこのとき、最近の腹部X線画像があり、それを見てみようという意識が働けば、便の状態を画像から読み取ることで、どんな対応をとるべきだったか具体的になってきたのではないかと思います。
実際にこの患者さんの最近撮影された腹部の画像をみてみるとS状結腸から直腸部にかけて、便が溜まっている状態であることがわかりました。
X線写真を見てみようと考え、そして便がどのように見えるかという知識があれば、画像はとても貴重な情報を提供してくれると思います。
この患者さんには下剤を服用するよりも、摘便を行うか、もしくは少量の浣腸を実施してみるほうが、患者さんの便秘による腹痛は解決しやすかったという判断ができると思います。
画像は医師だけのものではなく、その人・その状態に合ったケアを行っていくために欠かせないものだと言えると思います。