閉鎖病棟の空間。
精神科病院に入院したことがある人はわかると思うけど、ほとんどの人は、精神科の閉鎖病棟がどんなものか知らないと思う。
閉鎖病棟はその広い病棟の入口のドアに鍵がかかっているだけで、その中に入ってしまえば、普通の病棟とはなんらかわりがない。
個々の部屋には全く鍵はかけられていない(保護室を除く)。
最近の精神科の病棟はかなりの広さをとってあり、居住空間に関しての圧迫感は全然ない。
本当はうちの病棟を見せてみたいのだけど、一応うちの病院もホームページなるものが存在しているので、誰が書いているかわかってしまうのでバレたときのことを考えると怖くてできない。
閉鎖病棟はかなり重度の人ばかり入院しているように見えるが、実際はそれほどではない人もいる。
閉鎖病棟で処遇せざるを得ない人たち
①病識がなく入院の必要性も理解できず、開放病棟では外に出て行きかねない人(入院に同意していない統合失調症患者や認知症の人)。
②入院の必要性は理解できるが、開放病棟だと衝動が抑えられない人。(衝動とはいろいろなものが入る過食、飲酒、万引きなど)。
③自殺企図の恐れがある人。
④閉鎖病棟に是非入院したいと言う人。
ざっと、思いつくのを挙げてみた。
特に一般人に理解できないと思われるのは④。
これはひょっとすると国もよくわかっていないような気がする。
原則、任意入院は開放病棟で処遇すべきとされているが、閉鎖が良いという患者さんもあんがいいる。
彼らによれば、閉鎖病棟は安心できるんだと言うのです。
なぜ安心できるかというと、簡単に病棟に入って来れないから。
もしくは出られないから。
誰が入ってこないかは、人により異なる。
身の安全が確保できるので開放病棟より安心して過ごせるのである。
なぜ、このような感覚になるかと言うと、いわゆる自我障害症状と関係が深いと思う。
もちろん幻覚妄想も十分に関係してる。
同じように症状があっても、一部の人は閉鎖を嫌いながらそこで療養し、一方、閉鎖病棟を好んで療養している人たちもいる。
やはり精神科閉鎖病棟は、ちょっと不思議な空間だと思う。