Malacca海峡通峡中。
なかなか航海らしきコトをアップできていませんでしたが、日本の港を周り、中国、マレーシア、シンガポールと寄り、ようやくインド洋に出る為にMalacca海峡を航行中。
シンガポール付近はホント何度通ってもイヤですね。
船が縦横無尽に行き交い、常に緊張しっぱなし。
って、20年前に比べたら管理がされ、だいぶんと航行の整備がされているんですけど。
今の船、三等航海士が2人乗っているのですが、1人はフィリピン人、もう1人は日本人。
フィリピン人の方は三等航海士成り立て。
日本人の方は…3年目。
フィリピン人の方は初めての三等航海士ですが、コレまでも船に乗っており、成り立てってコトでやる気は十分。
まだカラカラと空回りしているコトが多いですが、どんどん吸収していってくれるので、まぁ育てているって感じ。
一方、日本人の方、3年目、イヤ4年目かな…でもね…って感じ。
大人しいというか、覇気がないというか。
与えられたコト、コレまで前任がやってきたコトをこなすコトでまだ精一杯。
いや、精一杯って感じではない、なんというか焦りがないというか、必死な感じがないんですよ。
航海術においても、なんだかはっきりせず、舵切りのオーダーも声が小さくて、かつその舵切りに思い切りがないというか、なんか中途半端。
う〜ん、コレじゃ困るんだよなぁ。
任せられないんだよなぁ、当直。
大洋航海の船の少ないトコならイイのですが、Malacca海峡のような船が多いトコでは、確認力、判断力が求められ、タイミングや躊躇せずに行動に移し、更に先を考え、読みながら、Bプラン、Cプランを考えながら舵を切り、航行をしていかなければならないんです。
周りの船が自分達が想像するように動くとは限らないので、「多分こういう動きをするだろうから、ボクらこっちから行こう」って考え舵を取って、針路を決めるのですが、アタマの中では違う動きをされた場合にそれに対して対応できるプランを考えておかなければならない。
それも一つの船に対してだけではなく周りにいる船の動きに対してどう動いているかを予想してボクらが進めるであろう針路を定めて。
だからボクらが行動を起こす時、周りの船に対して行動の変化を分かって貰えるように、大きなアクションを取らないといけない、中途半端な行動だと周りから見てボクらの船の意図が分からないですからね。
なのにこの行動が中途半端というか、小さな動きしかしない、つまり針路の変更をしても、周りから変えたかどうかぎ分かりにくいような針路変更なんです、彼の指示は。
それにタイミングも遅く、その行動を起こすなら3分前までにしなきゃ、逆にキケンな状況になるのに、なかなか判断ができず、ようやく彼が行動に移す時には時すでに遅し、みないな。
なので彼の当直時間は取り敢えず船橋にいて、どのような操船をするか見ながら共に航海当直。
基本的には彼がメインの指揮を取るコトとして…先ずは彼に判断させるというやり方。
でも、ボクが許容できる時までに行動を起こさなければ助言、それでもその行動が遅かったり、明確なものでなければ、ボクがその時はキケンを回避する為に指揮を取り…。
そうしないと育たないからね。
横でヒヤヒヤですよ。
ボクならとっくに舵を取り、キケンな状況を回避しているのに、まだ横で判断に悩んでいる…もしくはそのキケンが迫っているコトに気付いていない彼。
単純に考えたらボク自ら指揮をとった方がラク。
でも、やはり若手を育てなければならないから、ボクの許容できるまでは待ったり、許容の達する前に助言したり。
まぁ、少なくともボクの方が船を動かすコトに関しては彼より経験はあるので。
でも、コレって経験もですが、やはりセンスもあるんです。
(敢えてボク自身のセンスは無視して…。)
新人、若手でも、センスのあるヤツ、確認力のあるヤツ、決断力のあるヤツと、やはり性格的なモノもいて、逆に「そういう動きで回避するのかッ‼︎」と感心するコトもありますからね、中には。
なんでもそうですが、タイミングを逃すとその行動を取るコトがキケンな方向へ自ら導くコトに成りかねないですからね。
「ちょっと待って‼︎」と何度言ったか、今日は。
「A Little More Time」SEIKO
1996年アルバム『Was It The Future』に収められている曲です。
このアルバム好きなんですよ。
近年『SEIKO•JAZZ』シリーズをリリースして再びUSでのリリースを地道にしているSEIKO MATSUDAですが、そんな中の記事で〝当時はアメリカに合わせようとし過ぎて自分の、個性を表現できていなかった…〟というようなコトを語っていたようですが、Robbie Nevilをプロデューサーに迎えて、長年在籍していたSonyを離れて、『Seiko』の時のように後ろ盾があってのリリースではなく、自ら再チャレンジしたこのアルバムは纏まりもあり、新たな松田聖子の一面をみせてくれ、ある意味『SEKO•JAZZ』にも繋がるような楽曲、アレンジ、歌声も聴くことができて、落ち着いて聴くことができるんです。
そんな実質ラストを飾る『A Little More Time』。
この中ではハードなアレンジですが、カッコいいんです。
サビのコーラスとの掛け合いもスピード感があり、一方囁くような歌声もイイ。
ブリッジ後の間奏後の♪wait a minute がホントにイイ‼︎
フィリピン人の三等航海士にはそんな「Wait a minute!!」とは言わずに済んだんですけどね。