船は相変わらず赤道の付近を航行しています。
「7つの海」古くは中世アラビア人達が元となり現在までこの「7つ目の海」という言葉が受け継がれいるようで、当時は大西洋、地中海、紅海、ペルシャ湾、アラビア海、ベンガル湾、そして南シナ海だったようです。
今は北大西洋、南大西洋、北太平洋、南太平洋、インド洋、北極海、そして南極海。
ボクは5つの海、北大西洋、南大西洋、北太平洋、南太平洋、インド洋をコレまで航行してきました。
北極圏近くまで北上したことはありますが、北極海には入らず。
南極海も同じまだ踏み入れたコトのない海域です。
今はこの現代の7つの海で言うなら北大西洋を航行中。
ただ、ボクら船乗りは普段7つの海なんて気にはしておらず、航行する海域を船の喫水(海面下にある船体の深さ)による海域を気にしています。
海が荒れやすい冬の北太平洋であればそれなりに喫水を持って航行しなければならず、穏やかな時期、海域を航行する時はやや浅めでも大丈夫とか。
かと言って深すぎも、浅すぎもダメで、その船毎に航行する海域により与えられた数値があり、それに従いながら、積荷と水や燃料を積載して航行するコトになります。
今の海域は「Tropical」という区分にあたる海域を航行しています。
それなりに海は荒れるんですが、冬場の北太平洋や北大西洋よりは穏やかな海域。
赤道付近なので、日々のスコールは避けられないんですけど、風は意外とカラッとしており、夕暮れには心地よい風が流れていきます。
Tropicalなんていうと、青い海に白いビーチにまぶしいほどの日差し、なんてリゾートな感じがしますが、海のど真ん中はまた違った雰囲気の中、舵を取っています。
WHAM!「Club Tropicana」
1983年リリース。
彼らのファーストアルバム『Fantastic』からの4thシングル。
曲自体は彼らが活動を開始した1981年に出来上がっており、もっと早い時期にシングルリリースされる予定だったとか。
軽快なサウンドに楽しげな言葉運び。
初期のWHAM!としては珍しく軟派なストーリーの内容。
ただ、GEORGE MICHAELとANDREW RIDGELEYがデビュー当時から凄い才能のデュオであったコトを伺える一曲。
ビジュアルだけのアイドルではなく、実力を兼ね備えたアーティストであったコトが。
でも、のちにGEORGE MICHAELがWHAM!時代を振り返り、ビジュアルも含めて曲作りやPVなどにおいて若い世代に受けるモノを作るコトを重視していたと。
解散後のGEORGE MICHAELを見れば大人の雰囲気を押し出した方向に変えていきましたが、曲作りの才能は若き日から変わらずでしたからね。
ただ、この日本乗ったジャケットはどうだか…って感じ。