sabor a mi | AREA73 MY NEXT THIRTY YEARS

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1973年出現、船長、だけど今は陸での仕事。
海に戻りたい坊主おやじの出来事、気になる事。

こう、なんていうんでしょうか、違う国の方々と共に生活をしていて、どちらもネイティブスピーカーでないとなると、時々どう訳してイイのか分からないコトってあるんですよね。

突然のちょっとグロテスクな写真ですが、豚の顔を焼いたモノです。

フィリピン人は好きなんですよね、この豚の顔が。

つい先日船内でちょっとしたパーティーをした際にチーフコックが用意してくれました。

Tanto tiempo desfrutamos de este amor
Nuestras almas se acercaron tanto así
Que yo guardo tu sabor
Pero tu llevas también sabor a mí

Si negaras mi presencia en tu vivir
Bastaría con abrazarte y conversar
Tanta vida yo te di
Que por fuerza tienes ya sabor a mí

今回は豚の顔だけですが、時には子豚の丸焼きが出てくるコトもあります。

この顔はオーブンに入れて焼き上げていますが、子豚の丸焼きの時はわざわざ丸焼き器を船で作るんです!


因みに豚の顔の横はマグロの頭。 

No pretendo ser tu dueño

No soy nada, yo no tengo vanidad

De mi vida doy lo bueno

Soy tan pobre, que otra cosa puedo dar


Pasarán más de mil años, muchos más

Yo no sé si tenga amor la eternidad

Pero allá, tal como aquí

En la boca llevarás sabor a mí


この豚の丸焼き器ってなんて訳します?英語に。

ヂェスチャーと拙いボキャブラリーの英語で彼らに伝えると、彼らはさらっとタガログ語(フィリピン語)で、一言でいうんですよね。


何度か聞き直したんですが、ボクが発音出来る言葉でもなければ、覚えも出来ない‼︎


No pretendo ser tu dueño

No soy nada, yo no tengo vanidad

De mi vida doy lo bueno

Soy tan pobre, que otra cosa puedo dar


Pasarán más de mil años, muchos más

Yo no sé si tenga amor la eternidad

Pero allá, tal como aquí

En la boca llevarás sabor a mí


Sabor a mí

Sabor a mí

〜Sabor a mi /

Pablo Sainz Villegas 

featuring 

Placido Domingo 〜


だいたい豚の丸焼き器って日本語で一言の特定の言葉ってあります?

もしあったとしても、それをボクは言われても理解しないでしょう。

だってボクの中では豚を丸焼きする為の器具だから豚の丸焼き器としか言いようがないので。


英語でも多分ないですよね。


一見、コロッケ?カレーパン?

バン生地にサモサの中身みたいなのを包んで、パン粉付けて揚げてあります。

コレもそのパーティーで出してくれました。

美味かった…でも、コレ1つ食べたらそれでお腹一杯になるサイズ。

って、他にも食べましたけどね。


今日はPablo Sainz Villegas featuring Placido Domingoで「Sabor a mi」なんですが、何故豚の顔や丸焼きの話がこのメキシコ人のコンポーザーÁlvaro Carrilloが作ったボレロなの?と。


今やラテンポップのスタンダード曲として有名で、メキシコ歌手のLuis Miguelの歌声が代表的で、その後も様々なアーティストが歌っていますね。


少し前に触れた、Placido DomingoとラテンギターリストのPablo Sainz Villegasのアルバム『Volver』にも収められており、そこからのピックアップです。

でも、何故?って。


この「Sabor a mi」って英語に訳すと「Taste of me」とされ、また日本語訳だと「僕の味」なんて訳になるんですが。


コレ、以前にスペイン語を、ポルトガル語を話す方々にどういう意味?と聞いたコトがあるんですが、彼らに云わせると「Taste of me」ではないと。

どこかニュアンスが違うと。

確かに直訳したらそうなのかもしれないけど、そうじゃないと。

英語でビシッと当て嵌まる言葉はないかなぁ〜と。

全然スペイン語やポルトガル語も分からないボクですし、英語も全然。

翻訳機能で訳してもなんだか変な日本語にしかならないし、ライティングノーツの和訳を見てもなんかピンとこない…。


ある意味ラテン語圏の独特のフレーズなんだと。


豚の丸焼きもその文化があるフィリピンだからその言葉、単語があるワケで。

なかなか難しいですね、その文化に長年住み、育たないと。


Pablo Sainz Villegas featuring Placido Domingoの「Sabor a mi」はホント好きなんですよ。

Pabloのギターが絶品なのは言うまでもなく、Domingoの歌声には疑うトコがなく。

でも、力んでいない感じがホント良く、歌詞も何も分からないですが、ふとした時に聴きたくなるんですよね。