今日は青い空の割合が多くなりました。
赤道を越え、南半球に入りました。
この赤道付近はちょっと雲が少なくなるんですよね。
でも水平線には雲が多くあり、水平線に陽が沈むのは見えないんですけど。
小さくて分かり辛いですが、ペーパームーンが藍色の空に白く浮かび上がっており、時々刻々と夜が訪れるのがわかるんですよね。
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海をは穏やかで、鏡のような水面とまではいかなかったですが、背高く昇る積乱雲の影が水面に映っていましたね。
こういう穏やかな日が続くとイイんですが、海はそんな時ばかりではないのが、ボク達船乗りには辛いトコ。
船の舳先が水を切り、その波がこんな穏やかな時は船の横にキレイに拡がっていき、緩やかな線を描いていくのが、イイんです。
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No using crying No using crying
風による波が海面にないから、船が起こした波だけが海面に拡がっていき、いつしか消えていく…。
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On a summer night just like this one
ついつい手を止めて海を見てしまうんですよ、こんな日は。
少し外に出て、船が走るコトによる風を感じ、穏やかな海を堪能する、コレが船乗りを続けている一つの要因かも、ボクの。
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船に乗ってなきゃ、こんなに海や空から見るコトないですからね。
どこか癒される瞬間なのかも。
追)
大瀧詠一の夏のリビエラ -Summer Night In Riviera-です、今日は。
そう、大瀧詠一が森進一に提供した「冬のリビエラ」のSummer Version 且つ English Versionです。
今乗っている船は、イタリアのリビエラに向かっているワケでもなく、アメリカ行きの貨物船でもないんですが、穏やかな海を見ていたら、この曲が浮かんできたんですよね。
松本隆の歌詞そのままの「冬のリビエラ」の方が男自身のどうしようもない気持ちが表現されていて、一方英訳したMARTHA LAVENDERによるものは彼女への優しさをも歌ってますね。
どちらも男の我儘で彼女の元を去る、それも別れも言わずにって設定です。
英語の方が船乗りの旅立ちはかんじられますね。
でも、サビのフレーズ“Outbound freighter going to America”、(「冬のリビエラ」ではサビ前で“アメリカの貨物船が桟橋で待ってるよ”と歌っているんですが)、このアメリカ行きの貨物船って、いつの時代?って感じのフレーズ。
いや〜、今でもこういうイメージなのかなぁ、桟橋に貨物船、片足をボラードに乗せて…加山雄三?石原裕次郎?
※ボラード……岸壁にある船を係船する為にロープをかける突起物。
「冬のリビエラ」も好きですが、「夏のリビエラ -Summer Night In Riviera-」もイイですよ。