嵐の後に | AREA73 MY NEXT THIRTY YEARS

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1973年出現、船長、だけど今は陸での仕事。
海に戻りたい坊主おやじの出来事、気になる事。

無事、嵐を抜けました。
あなたは空ね 果てしなく自由を求める
わたしは海ね 揺れながら祈りを育てる

ああ 確かに見えるのに 追いかけるほど
遠ざかる愛は まるで水平線

まだまだ雲は多いですが、青空の割合が増えていました。


でも、まだ安心は出来ません。
この時期南半球は冬。
次から次へと低気圧が発生し、息をつく間もなく次の低気圧がやってきます。

いつものコトとは言え、コレばかりは慣れないですね。
形あるもの達は 壊れるけれ
信じる気持ちは永遠
まだ残る厚めの雲の間から光の矢が海面まで届いています。

あなたがさっきこの部屋を 飛び出していった
ちぎれたパールのネックレス 床に散らばった

いま窓辺にたたずんで
冷たい肩を自分で抱くの
青く夜が明ける


嵐の後の静かな朝。
雨の雫がまだ船の上のバンドレールに残っています。
揺れや傾きもかなり落ち着いて。

作業もようやく外で出来るようになりましたよ。

もうすぐ入港。
しておかなければならない作業は沢山ありますから、入港までに。

あなたは空 わたしは海 ひとつになれない
嵐のたびに傷つくけれど 恐れたりしない

ねぇ 雨ならきっとやむわ
風は何処かに 過ぎ去ってゆく
そして朝が来るわ

そう、陸が近くなってきたから…なのですが、そんな飛ぶの⁇
外での作業をしていたら見つけたてんとう虫🐞。
いや、オーストラリアの東岸の沿岸部を走っていますが、近いって言っても50km以上ありますからね、陸から。

てんとう虫🐞ってそんなに飛ぶんだぁ〜。
それとも嵐の風に煽られてたどり着いたのかなぁ⁇

生きるのが下手なひと そのままでいて
せつない気持ちは永遠

でも、船の上にはキミが食べるようなモノはないんだよね。

あと1日堪えてくれたら着岸するから、その時に陸に帰りなよっ。

結構大きなてんとう虫🐞なんですよね。
軍手していますが、指先と比較しても結構なサイズ。
オーストラリアはてんとう虫もデカいの⁇

あなたは空 わたしは海 ずっとそばにいる
涙も嘘も憎しみさえも みんな受け止める

1日はあっという間。
数日間出来なかった作業を急いで終え、更には入港の為準備をして。
冬に突入した南半球、日の入りも早くなってますからね、陽のある時間は短く、一通りの作業を終えたら、すっかり夕暮れ。

分かりにくいですが、水平線ではなく、オーストラリア大陸が雲と海の間に遠く写っています。

ああ あなたの好きな服に
そっと着替えて 髪をとかそう
そして朝が来るわ
〜 Matins 〜朝の祈り〜 〜

明日の朝は入港。
てんとう虫🐞、ちゃんと陸に帰れるかなぁ〜?