えっさっさ音符ニコニコ

───あとがき─────────

この物語は2人の登場人物が主軸になります

主人と若妻、主人は名門の家に生まれ育てられた人

良い言い方だとサラブレッド、悪い言い方だと家、一族の奴隷

彼は一族の華やかな歴史を背負わされ生きる事を、強制させられた人物です
(本人は気付いていない)

彼の使命は一族と屋敷を守り、繁栄させること

生まれた時からの運命だと思い込んでる

彼は2つの間違いを犯す、女に手をだし奥さんを死なす、会社を倒産させる

2つの事柄は実は繋がってます

目先の欲望に負け、長年連れ添った奥さんを死なせた時

主人は名家の長たる、大事な資質を無くしてしまった

いくらその役を、演じ続けようとしても役不足、力が無い

主人は長い年月をかけて、その資質、才能、経験、力をつきかって来たに違いない

生まれ持っての才能は無くとも努力で補えた

しかし彼は失敗する、自分好みの若い女中を雇った瞬間

いままでの屋敷の環境と空間は一瞬で"破壊"され劇的に変化する

自分の屋敷に"自分の好みの女がいる"と云う環境と空間に支配されます

でもそんな環境と空間を作り出したのも、主人自身なのです

ここに隠しエピソードを1つ

奥さんが亡くなる前に若い女中にささやいた言葉「あなたには、がっかりしたわ」

本当に若い女中に向けた言葉なのか?

主人に向けた言葉で主人も聞いてたら

自分の行いを正当化するために、若い女中を焦って妻にしたのも納得できるかも?

主人も罪悪感に悩んでたのかな

いっぽう若妻も失敗します

でかい屋敷、名門一族、威厳ある主人

完璧に支配され捲ります

それは、今までの自分では無い者に成る事を意味します

強制的と言って良いでしょう

悲しいかな本人は気づかない、シンデレラに成れたと喜びますアップ

彼女は何が欲しかったのか?

お金、ステイタス、上流階級、威厳ある優しい夫、楽な暮らし

ある意味、彼女は成功します

その環境と空間に身を置くことによって

しかし元々、支配されてた者が妻に成っても支配され続ける、現実

決して、主人とは対等な立場には成れない

悲しい事に彼女には元々、名門の妻の役を演じるスキル、力が無かったて事です

しかもそれを身に付ける指導者も居ない

自分の意識を殺して、反論しない服従するロボットに成る事でしのいだのです

ロボットとは意識の事

彼女は主人を当然愛します、でもそれは逃げ道の無い、強制された愛なのです

自分でも分かっていますがどうすることも出来ません

普通のカップルでも人は

好きだからラブラブやりたくなくても言うこと聞く

好きだからラブラブ怒られても反論しない

好きだからラブラブ相手が嫌がる所は見せたくない、恥も欠きたくない

「好きだから」と云う言い訳を自分します

しかも若妻と主人の間には、社長と従業員の様な、明確な上下関係までも有るのです

言い訳とは、自分に嘘をつく行為、自分の本音とギャップが生まれる

そのギャップこそがストレス

彼女はストレス溜り捲り台風ガーン

だから子供と云う、環境と空間を自分のもの味方にする者が欲しかった

ま~秀吉と茶々みたいなもんです

自分の欲しい物がソコにある、だからその場所"環境と空間"に自分の身を置く

これ正解だと思います

しかしソコに居続ける、力を持たなければ、消え去るのみです

これは男女間でも言える事

「彼は私の欲しいものを与えてくれないハートブレイク

逆に、不安にさせたり傷つけたりする、だから別れるしょぼん

「彼女は俺の欲しいものを、はなから持ってないダウンキスマークキラキラ

だから付き合えないガーン

2人でいる環境と空間において、どちらか一方が沢山がまんしている関係ならば

破局って事です、ヤッパリ無理してるカップルは役を演じてるから

破局して「なんで?あせる」てことあるよね

ぶっちゃけると、役を演じるって事は

"嘘の自分と本当の自分"が居るって事だから

繰り返すけど、ギャップがデカイほど又は、長い時間を重ねるほど

苦しいって事です

でもほとんどの人は、無意識にじゅんのうして、力を付けて理解して

ギャップを埋めようとします

それでも駄目なら、辞めたり、別れたりしますなビックリマーク

どころで"力"とは何だろう?

脳:知識、頭の回転、気転、発想力、想像力、センス

心:我慢、情熱、忍耐、冷静、沈着、元気、明るい、思い切り、誠実

体:美しい、力強い、早い、可愛

技:口が立つ、面白い、聞き上手、熟練、経験、表現力

物:金、地位、名誉、

適当に書きましたガーン

とにかく、その"環境と空間"によって使う"力"は違うって事です

ま~人間"素の自分"でドハマりする"環境と空間"が有れば活躍出来るって事かな!?

俺も昔は学校や家で「たけちゃん超オモローアップアップ」て言われたんですけどね~汗

誰か俺にドハマりしてくれる可愛い子、居ないですかね~?

なんちって(笑)



おわり
しかし"誰かの日常"とは少し様子がちがう

主人はいつも考え事していて、ほとんど若妻に構う事がない

しかも帰りがいつも遅い、日曜でも仕事に行く

3日4日外泊する事も増えた

若妻は外に女が出来たと思った

しかし怒りは、湧かない

主人が自分に興味を示さなく成った事にホッとする自分が居た

なんなら離婚する時には、慰謝料がガッポリ貰えるのではないかと、考えたりもする

そして何よりも、主人が居ない時の屋敷の主は自分なのだ!と云う優越感に浸れた

と言っても、屋敷には女中ひとり

やることは別に無い

その女中と同じテーブルで、お茶を飲みながら気楽にお喋り

そんな時間も日に日に増えて行くと

なんだか何年かぶりに"自分の日常"が帰って来たような

そんな気がして嬉しかったアップ

しかしある日を境に、一変した

夜遅く主人が帰宅

ベロベロに泥酔している、威厳もへったくれも有ったものではない

そんな主人を見るのは初めてだ!

慌てて若妻が駆け寄ると「酒を持ってこいビックリマーク」と言う

若妻がたしなめた瞬間!

パシンドンッと頬を平手打ちされた、こんな事は今まで一度も無かった

呆然とする若妻に対して「ワシの言うことが聞けんのか!!むかっ

ばせいを浴びせる主人

そこに正座させられ、説教が始まった

男を部屋に呼び込んだ事から、ささいな日常の事まで

しかも、感情むき出しの、ののしりの言葉ばかり

そこにはかつて人格者と言われた主人は居ない

何時間も続く地獄様な時間、それでも耐えなけれならない

服従させられ飼われて居る、それがこの屋敷での若妻の日常なのだから

その日のから主人は長期の休暇に入ってしまった

更に、新聞を止め、ラジヲ、テレビ、電話さえも処分した

そしてルールが加わった

若妻は屋敷の真ん中にある、居間から一歩も出てはいけない

女中とは口を聞いたり、目を合わせてもいけない

風呂トイレは主人の付き添いが無ければ行けない

完璧な軟禁常態である

主人は狂人に成ってしまったのか?若妻は恐怖におののいた

その日常は、あまりにも無惨、地獄そのもの

居間に布団を引き、夫婦は常に一緒だった

食事は膳に盛って女中に運ばせた

主人は常に酒を飲み、若妻をののしった

そして性のはけ口にした

それが昼夜問わず延々と繰り返される

そんな生活が一週間も続くと

もはや若妻は正常な精神を保てなく成っていた

そしてついに、発狂して全裸で庭に駆け出した…

若妻が我に帰ると、ある精神病棟に入院していた

主人はと云うと、若妻の入院手続きを済ませると

しばらくして

花街に通い始め

気に入った情婦を見つけ入れあげた

そして屋敷の女中を辞めさせ、替わりになんと!!

気に入った花街の女を、女中として屋敷に迎え入れた

女は、掃除も洗濯も食事の用意も何もしなかった

食事は決まった時間に、近くの食堂から出前してもらった

もはや女は女中では無かった

しかし主人は怒る事もなく、常に酒を飲み

女とイチャイチャしたりジャレあったりラブラブ

逆に主人が女にののしられる事さえあったドンッ

屋敷は手入れする者ものも無くドンドン荒れていった

やがて女は屋敷にある隠し金庫を見つけ

酔った主人をそそのかし、金庫を開けさせた

金庫の中には現金しか無かったが、それなりに大金だった

女は大金を金庫から出そとした、慌てて主人が女を押さえ込もうとする

しかし酒を飲み続けた主人の体はボロボロに成っていた

女に弾き飛ばされ、でんぐり返って柱に後頭部を打ち付け、気絶した

女は優々と金庫から金を持ち出しバックに詰め、身支度を整え屋敷から出ようとした

後ろから、ずるずると音がするので振り返ると

頭を打った影響か?主人は四つん這いにはって女を追いかけて来た

主人は必死に女に訴えた「この金を取られたらワシは活きていけん

返してくれ~このとうりだ」

女が上から主人を見下ろすと、ヨダレ鼻水をたらし、顔をクシャクシャにして

オイオイと泣いて居る、しかも小便まで漏らしている

「きったないじじいだね~(笑)

今度はあんたが地面を這いつくばって生きてく番だよ!!

そう捨て台詞を吐くと、呆気なく屋敷を後にした…

しばらくして

若妻は屋敷の大きな閉じられた門の前に立っていた

病気は発作的なもので慢性的なものではないと診なされ

病院から退院許可が降りたのだ

正直、屋敷に帰るのは怖かった、今でも鬼の形相で若妻をののしる、主人の顔は目に焼き付いている

でもあれからどうなったのか気になる

取り合えず屋敷の様子を自分で確かめてから判断しようと思った

しかし屋敷の門は、きつく閉ざされている

なぜか?いばった様に飾られた立派な表札が消えている

そして門の真ん中辺りに、紙が張られ文字が書いてある

『差し押さえ物件にて、立ち入り禁止』

若妻は戸惑う、自分の家なのに入れない

らちが明かないので、はすむかいの食堂のオバチャンに事情を聞いてみた

オバチャンは、若妻をたいそう心配してくれていた

そして色々話してくれた

主人の経営する同族会社が倒産して

一時、マスコミが屋敷の回りに押し寄せて大変だった

一週間ほどして、救急車が屋敷に入っていった

若奥様が心労で倒れたらしい!?

(面向きは)

マスコミが屋敷の回りから居なくなると

しばらくして主人が素性の分からない女と暮らし始めた

出前を持って行くと、屋敷は荒れ放題!

いつも主人は酔っぱらって女とイチャイチャしていた

あの名家の威厳ある主人と同一人物とは思えなかった

それからほどなくして債務処理物件(借金のかた)として、屋敷も差し押さえられた

若妻はがく然としたダウンダウン

自分にはなにも知らされて無かった

"自分の日常"はここには無かったのだと改めて、思い知らされた

オバチャンの話しと照らし合わしたら、確かに思い当たる

若妻が植木職人を、部屋に呼び込んだ日辺りから

主人の会社は、傾いていたのだビックリマーク

主人が「今日の一件は不問にする」

ああもアッサリ許したのは?

家族にかまってる場合では無かったからビックリマーク

主人の外泊が多かったのは、外に女が居たのではなく?

会社を何とかしようと、ふん闘してたからビックリマーク

酔って私を殴ったりののしったのは?

会社が倒産した、精神的ショックからビックリマーク

軟禁したのは私をマスコミから守る為?

いやちがう、主人は"主人の日常""を守ろうとしたのだビックリマーク

それが狂人となり、あのようなイビツな形で表れたのだ

若妻はオバチャンに礼を言って、また屋敷の門の前に戻った

そして、今では住む主を失った屋敷を見上げ

物思いにふけったくもり

(なん百年も続いた、名門家族がこうもアッサリ潰れてしまった

人とは、弱くむなしいものだ

でも、立派な屋敷だけは今もここにあり続ける

この屋敷での自分とは何だったのか?

結果としては

この屋敷に支配された奴隷だったのでわ!?

そして主人も…)

人は人を支配する、しかし支配する人ですら環境や空間に支配される

会社では会社員を演じるように、恋人の前では優しい恋人を演じる様に

家族の前では父や母を演じる様に

与えられた役を必死で演じる事を、教育され育てられる

ほとんどの人はその支配から、逃れる事は出来ない

だから人は、自分の演じたい役の環境や空間をそこに作る、又はその場所に行く…

人間には欲望がある

子供が野球選手に憧れるように、誰かの恋人になりたいと告白するように、金持ちに成りたいと必死で働くように

欲望を満たすには、演じ続けなければならない

若妻は門を見なおし「は~」とため息をついた

主人を探すつもりは無い、見てはいないがオバチャンが言っていた

酒を飲み、全てを忘れて女とヘラヘラしていた主人が

本来の主人の姿"本当の自分"なのだろう

主人も又、屋敷の主人を辞めどこかで違うものを

好きに演じて生きて行けばいい

若妻は屋敷に向かって「や~めた」そうつぶやくと

屋敷を二度と振り替えることなく、軽々とした足取りで

一歩一歩、歩き始めた



おわり