涙くん、彼に告げて。
今年はラグビーファンにとって特別な年です。
ご存知の方は少ないかもしれませんが、今年はラグビーワールドカップの年でした。
フランスで開催された第5回ラグビーワールドカップは南アフリカの2大会ぶり、2度目の優勝で幕を閉じました。
さっきたまたま見ていたスカパーで、ワールドカップ特集をやっていまして試合直前の選手の表情などを映してました。その中に、涙を流している選手がいました。
ラグビーの試合前というのは独特です。
普通であれば試合に向けて気合の入った充実した表情をします。
ラグビーも例外ではありませんが、それに加え感極まり涙を流す選手も少なくありません。
普通で考えればなぜ試合前に(結果がでる前に)涙を流すのか理解に苦しむかもしれません。
試合に臨む15人は、チームのファーストジャージを身にまとい、15人に選ばれなかった控えの選手、また控えさえにも入れずスタンドで観戦する選手を代表して闘いに臨みます。
普段は仲のいい友、何でも話のできる友。しかしファーストジャージを身にまといチームの代表としてグラウンドに立つためにはその友さえもタックルで倒しレギュラーの座を奪わなければなりません。
選手はファーストジャージを手にするため、普段の練習で、また夏合宿でしのぎを削り、ケガを隠し、常に前を見、監督にアピールするため、友に激しいタックルを見舞います。
そしてシーズンが始まります。
ポジション争いに敗れた選手は、自分を倒していった友を讃え、惜しみない拍手でグラウンドへ送り出します。
闘う15人は敗れていった友のキモチを胸にグラウンドに立ちます。
出来れば共に闘いたかった。しかしそれは叶わない。こみ上げる気持ちを選手はこらえることが出来ません。
試合前、選手は泣きます。
いつかラグビーを観戦する機会があれば、そんなことを思いながら観戦してみてください。
また違うラグビーの魅力を感じることが出来ると思いますよ
RUG&PEACE!! by noriya