4月下旬、保育園に巡回に来てくれている

保育カウンセラーに噛みつきの件について相談した。


今回、噛み付く

年中児Kくんのお母さんにも声をかけ、

一緒に考えていきましょう。

と同席してもらった。にっこり


たまたま私はおやすみの日だったので、また聞きになってしまったが、


もちろん噛み付いた子を責めたりするのではなく、どうしたら良いかを保育園と家庭で共通意識を持って解決していく場とした。昇天


Kくんは、1歳の入園時からかなりの頻度で噛みつきがおこっていたが、私たち職員も

「まだ言葉で気持ちを十分に表現できないから。」

「噛みつきは園の責任。」

としてKくん母に伝えなかった。


しかし、1歳終わりになり、2歳クラスになり、子どもたちもおしゃべりができるようになると

「Kくんに噛まれたー赤ちゃん泣き

とお迎え時、噛まれた子は自分の母親に伝えることも頻繁になった。驚き


「もちろん、園での出来事は園の責任なんですが。。」を前提に、


「子どもたちもおしゃべりが上手になり、

他からお母さんの耳に入るよりは

園からお伝えさせて頂きますね。」と


今日こんなやり取りがあり、

Kくんが噛み付いてしまった。

とKくんの母親に伝える事も増えてきた。


しかしKくん母は

「おもちゃ使いたかったから噛んじゃったのねー。あらあら。ひらめき

と軽く流して終わり。という日々だった。


そして今回大きな苦情となり、

私たち職員も噛みつきについてきちんと向き合う機会となった。


頻繁に噛み付くようになり、園から毎日のようにお母さんに伝えるようになると、

「噛みつかなかったらお寿司たべに連れて行ってあげる」ひらめき


「噛みつかなかったらYouTube1時間見せてあげる」ひらめき


「噛みつかなかったら保育園の帰りにマックに連れて行ってあげる」ひらめき

などとKくんに伝えていたようだった。


確かに一定の効果はあったようだが、

「なぜ噛み付いてはいけないのか??」が彼には伝わっていなかったので、

やはり噛み付く日もあった。赤ちゃん泣き


今回の話しあいで、Kくんのお母さんは、

「保育士の入れ替わりがあり、それがストレスだだったみたい。」

「保育園から公園に遊びに行くと疲れるみたいたいで、イライラしているみたい。」


「ウチの子あまり体調崩さないんだけど保育園での活動が原因かしら?」


「家でも寝る前に痒い痒いという日があり、優しくしてあげたら、次の日痒くなんてないはずなのに痒い痒いとウソつくんです。」


「休みの日は公園に出かけようと誘っても

電車で遊ぶー。出かけるなら電車に乗りたいー。とひとり遊びしている事が多く、

また家族以外との関わりがないのでー。」


お父さん、お母さんもそんなに社交的ではないようで、わざわざ子どもたちがたくさん遊んでいる場にはあえてお出かけしないとのこと。


いやいやKくん、下痢の事が多く、疲れていたり、体調不良だと、両手をワイパーのように動かしたり、電車の駅を順に唱えたり、電車のアナウンスを大声で喋ったりしていますよー。真顔


最近よく言われているが、

保護者の養育力が弱まっており、

社会的孤立に悩んでいる

保護者の例だと私は受け止めた。


巡回カウンセラーの先生はそんなKくんのお母さんの話をきちんと傾聴し、お母さんの気持ちに寄り添ってくれた。


保育カウンセラー

 「痒いと言ったらお母さんが寄り添って優しくしてくれた事がKくんは嬉しかったんでしょうね。」


「痒い!はKくんのSOSだったのかもしれませんね。」

「毎日仕事で忙しいお母さんを気づかってなかなか甘えられなかったのかもしれませんね」

など、話をしてくれた。


するとKくんのお母さんにも変化がおきた。

ご自身がおやすみであろう日も17時半にしかお迎えに来なかったお母さんが、

下痢が続いていても布パンツで過ごすように園に要請していたお母さんが、


ある日「今日、私仕事おやすみなんでKとゆっくり過ごしますのでおやすみします。」と連絡がきた。


お母さんとゆっくり過ごした次の日のKくんはとても満足気な、嬉しそうななんとも満ち足りた表情で登園した。ニコニコ


Kくんは年中児。

わが園は年少、年中、年長と同じ空間で過ごす縦割り保育。

Kくんは年中児の中ではまだまだ幼く、身体的にも精神的にもついていけない事も多い。


が先日。年少児を集めて得意分野の電車の話やアナウンスを披露し、ꉂ📢🚃

「Kくんすごーい!」

と羨望の眼差しをうけとても嬉しそうだった。おねがい


そうそう!!これが縦割り保育の良いとこだよね!!

自分の力が発揮できる場所ができ、自信がついて、どんどん良い方向に伸びていってほしい!!


社会にでたら年齢や学年なんてそう重要でないからね。

一人一人の子どもがそれぞれの力が出せる場所になるような保育園を目指してウインク


毎日、

あなたがとっても可愛い!

大好き!

愛してる!

あなたがいると嬉しい!

を発信していきたい。照れ


今回第三者の保育カウンセラーが仲介に入り

Kくんについて客観的にアドバイスをしてくれたことにより

保護者も、私たち職員の意識も変わった。


我が子が噛みつかれて心を痛めたお父さんにも改めて謝罪し、保育園で噛みつきについて改めて考える機会を持つことができたことを伝えた。にっこり


今後も子どもたち、保護者のSOSを受け止めていきたい。おねがい


1部の保育士からはKくんは限りなく黒に近いグレーゾーンだから、療育につなげるように伝えてほしいと言われていた。凝視


確かに彼自身が困っており、

小学校にあがるまでに彼の特性を自身で上手にコントロールできるようになるためには療育という場は必要かもしれない。


しかし、お母さんはそうは思ってみえない。ということは今がタイミングではない。

と今回は伝えなかった。


今後もKくんの成長を保育園全体で見守っていきたいにっこり