お読みいただきありがとうございます。こゆびです。
さてさて、引っ込み思案で人見知りなうちの末っ子次男坊。
直近一年間の悩みといえば勉強しないことでした。
だから忘れてたんです。このひとがすんごい人見知り場所見知りだということを。
今までの次男の人生は、保育園から小学校中学校とほとんど新しく交わることなかった15年間。その上、兄関係のつながり、 姉関係のつながり、野球のつながりと、次男の性格や特性をよく知った人達に囲まれて、いわばぬるま湯にどっぷりつかった状態。
そのぬるま湯、もう適温すぎて心地良すぎて身体中ふにゃふにゃのしわっしわ。
天然発言や数え切れないミスやポカ、独特な感性も諸々マイナスのことも全部多目に見てもらってきたのです。
思い返せば3年前中学1年生のコロナ禍、部活動停止中に体力維持のためにスポーツ教室に申し込みをしようと次男を誘えば
「知らない人がいるから嫌だ」と。
それ以降も学習塾に行かないかと何度か誘っても「知らない人がいるところで勉強できない」と。
最初は【知らない人】でも、顔を合わせるうちに友だちになれるかも そうなると学校と一緒だよと言っても首を縦に振ることはなかった。
そのあまりの頑なさに心配になった私はつい、「そんなに人見知りでどうするの?このままずっと中学生でいられるわけじゃない。卒業したらどこの高校に行っても知らない人だらけだよ。その時のためにも今から練習がてら……」
私のその言葉を遮るように次男は普段の声より大きくハッキリと
「その時はなんとかしなきゃって思ってるよ……!」
涙声でそう言いました。
言われなくても自分が一番わかってるって。
このことはこれ以後家族で共有してそれまでよりもっと、次男の人見知りはデリケートな部分として扱うようになっていました。
本人に茶化すようなことは言わないし、嫌がることはやめようと。言葉にして決めたわけじゃないけど。家族みんながそう思ってた。
その一方では、次男本人のいないところで、
今日は初めての飲食店で店員さんに自分で注文してたよ、とか
服を買いに行った時は、他のサイズが無いかとか聞いてた、とか
次男の小さな成長も微笑ましく見守ってたんです。
でも最近は勉強しないって問題があってすっかり忘れてた。
なのにどういうタイミングで思い出したかというと、入学式の翌日の朝、 リビングの本棚をじっと見ている次男。何か探しているのかと聞くと、「なんか読むもの持っていこうかな・・・」と。
お、おまいさん、そんなことしたら話しかけないでってシャッター閉じてるみたいじゃん・・・と思ったけど口には出さなかった。んもうしょうがない、正解はないよね。
まあ、好きにしな。
ん?
あ、あれ?
つーか、それより今日模試だよね、高校1発目の。
それじゃなくて教科書読もうやっ。
いんや、これもおくちチャック。