![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200919/21/197219841986/a2/1b/j/o0201040014821940880.jpg?caw=800)
しかもジャケットも新たにデザインされたうえに以前のディスコグラフィー盤にはなかったボーナストラックも収録されているようでさらに初回盤は過去のライブ映像も盛りだくさん収録されたDVDもつくようでこれは以前のディスコグラフィーを持っている方も買いだと思います!
今の所は2004年に発表されているものが最新盤となっています。
今回のディスコグラフィーの再発は以前の盤から実に16年ぶりになる訳ですが、ヴォーカルのHAPPY氏が逝去してから今年7回忌のタイミングでの発表でBLOOD SUCKER recordsのHAPPY氏への想いが汲み取れますね。
愚鈍(GUDON)は84年~90年まで活動していた広島出身のハードコアパンクバンドで広島出身ながらも活動は中国地方だけに留まらず、関西、関東にも積極的にライブやツアーを行っていたこともあり知名度は全国区だったし、80年代の日本のハードコアパンクを代表する存在で筆者個人的には今でも大好きなバンドです。
因みに愚鈍(GUDON)の名前の由来はバンドのリーダーだったギターの自虐(ZIGYAKU)氏(以下自虐氏)の発案で特撮ヒーロー“帰ってきたウルトラマン”に登場する怪獣からだそうでそれをパンクバンド「奇形児」が好きだったこともあってカタカナや英語ではなく漢字の日本語表記のバンドをいうこだわりもあったのでしょう、“グドン”を漢字表記にして“愚鈍”となったといわれているみたいです。
今回はHAPPY氏の追悼の意を込めて筆者が所有している範囲内で愚鈍(GUDON)の作品をご紹介をしていきます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201001/19/197219841986/71/c0/j/o1080100414828200172.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201001/19/197219841986/f4/1a/j/o1080057314828200176.jpg?caw=800)
まずは85年に自虐(ZIGYAKU)氏の自主レーベル加害妄想recordsから発表されたソノシート(FLEXI)「残忍聖者」です。
確かカセット作品「腐臭」の方が先になるのかな?さすがにこちらはレアすぎて筆者は持ってません!
バンド名やタイトルの漢字表記、ジャケデザインを見る雰囲気はやはり自虐氏の影響どおりの“奇形児”を意識したものと思われるのと、裏ジャケともなるとメンバーのルックスやファッションが当時のポジティブパンク的なものを連想しがちですが実際の音は80年代博多ハードコアパンクGAIやCONFUSEなんかにも共通するノイズコアをやっていて大変痛快であります。
改めてこの作品を聴いてみるとひょっとしたら90年代以降のノイズクラスト系のハードコアパンクバンドはこの作品からもインスパイアされてもいるんじゃないか!?と思われてもおかしくない感じの作風で、“なんか凄いモノ聴いちゃった”的な感覚を未だにこの作品から感じることができますし先の「腐臭」同様初代ヴォーカルONE!氏が参加している数少ない作品ということもあって愚鈍(GUDON)のマテリアルの中ではレア度はそれなりにあるようです。
こちらの作品は2010年にBLOOD SUCKERrecords にオフィシャルCDで再発されていまして同レーベルの創立20周年記念と同時に同レーベルのカタログ100タイトル目の節目となる記念碑的作品でもあります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20201002/08/197219841986/85/7e/j/o1080097214828445777.jpg?caw=800)
筆者から見てバンドとしてはターニングポイントになった一つの通過点となった作品ではないかと思います。
やはりこの作品から“バンドの顔”となるHAPPY氏が参加しているのと愚鈍(GUDON)屈指の代表曲“鉛の愛”がここに収録されているのに加えて愚鈍(GUDON)サウンドとなる下地がここで出来上がっている感すらあると思います。
正直筆者的にはそこまで聴き込んでいなかった作品だったんですが今改めて聴くとミドルテンポの“鉛の愛”は意外とキャッチーだし歌詞も独特で聴きこむ程、脳内再生を繰り返すのでさすが当バンドの代表曲になりえるだけのモノがあると感じる一方で“STOIC VIOLENCE”も「これぞ愚鈍(GUDON)!」って思わせるサウンドアプローチも聴き所だと思います。
過去のこちらの作品からCHICKEN BOWELS とS.O.Bをご紹介をさせていただきましたが、ぶっちゃけこの作品に収録されている全バンド必聴レベルで捨て曲はないと断言してしまいたいくらいで筆者は数ある80年代のハードコアパンクオムニバスの中でこのコンピレーションアルバムが一番好きです。
もちろんここに収録されている愚鈍(GUDON)も素晴らしく、この時期あたりからバンドサウンドにダイナミックさや音自体にも厚みやドライブ感が加わるようになったことでTHRASHのような雰囲気もあるハードコアパンクに進化しているのが無茶苦茶カッコいいです。
ハードコアパンクマニアックスの方々には定番となる名曲「オマエノコトナドシラン」、「MANIAC POINT」も収録。
続きはまた次回のブログにアップします!