葵 蒼空 小説家… 小説 メッセージ~信じるだけ~
新作『サイドシートは誰の為?』をおりおん☆http://de-view.net

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作家名…葵蒼空

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2021/10/18

昔みたドラマのヒロインに…



「カンチ!スキ!云っちゃった!」



本当に悔しそうに話す姿…



素直な表情の中に寂しさを隠している…



勘違いしていた



毎日の電話…



着信履歴は君の名前で埋まっていたから



当たり前の毎日を与えてくれていた…



寂しさの中に笑顔を絶やさない



本当に好きだよ…



君の中にあのヒロインを夢見ていたのかもしれない…


きっともう会えないのだろう…



それでも変わらないよ…



全てが敵でも俺は君が本当に好きだ…



世界中の何処にいても



君より君を好きになれた事が本当に幸せです。



信じていて欲しい…

君の声で…

変わっていたメールアドレスは1年以上前から知っていた…


連絡はしないと約束したから…


気持ちは心の奥底に…




「メールが届かない!?」



そう彼女の友達から連絡がきた…



アドレスをかえたのか?



不安がる友達…



彼女には数少ない友達だ



入院してから彼女に連絡を取ろうとした友達は1人もいなかった…


俺はその友達に連絡をした…



彼女が友達と話した友達だ



精神科に入院した彼女と自分から誰1人メール1つ送っていなかったから…


見舞いに行って欲しいのではない…


ただ…暇な時だけでもいい…


たまに来るメールが


心を軽くしてくれることを知っていたから…


「友達から連絡来たよ!」



よろこんでそう電話してきたね…



「気が付いたら自分でアドレス消してるの…」


泣きながら電話もしてきたね…



追い詰められた彼女が自分で大切な人のアドレスを消すわけがない…


わかっていてもその話しはしないようにしていた…


消していたのは彼女の家族だったから…


本来ら彼女の入院はそう長くなる筈はなかった…


離れた後、実家に戻った事で正直、少し安心していた…


もう1人にならなくていいと…


でも家で問いつめられたから…


追い込まれていたから…


大晦日に家から救急車で再度運ばれたんだ…


でも彼女にその記憶はない…




その彼女が自分から友達に連絡せずにアドレスを変更するとは想えなかった…


「コロナで誰とも連絡取れずに落ち込んでるから連絡してあげてくれないなか?」


数年振りに送ったメール…


数年、携帯からスマホ…


消されていた筈の俺のアドレス…


1分も経たずに返信がきた…


「わかった!」


直ぐに俺と気づいたことに驚いた…


会えなくなって消された筈のアドレスを彼女は覚えてくれていた…

宝箱



「はじめて…肩を抱かれてこの人だ!って想ったの…ずっと声と文字だけで会えなかったから本当にいるのかも不安で…だまされてるんじゃないか?って…」

そう君が目に涙を浮かべながら話したのは13年前、高速バスで会いに来てくれた時の事

あの時から今でも気持ちが変わらない…

君が救急車のサイレンの中で不安なのを何も出来ず…

遠くから携帯越しにしか声をかけられなくなったのが9年も前…

入院先から…

「いつの間にか自分で消してたみたい!」

「声が聴きたい…」

「不安になったら電話していい?」

少しでも時間を作ってくれていた君の為に仕事の時間でも時間をさいて話したのは6年前…

「好きだよ!私の人生で1番大切な人だよ!でもお互いの時を過ごさないとダメなんだよ…」

そうメールをくれたのが最後、5年前…

5年…声を聴いていない…

普通なら気持ちも薄れていくのだろう…

声も

顔も

何もかも思い出と云う宝箱に詰めて押し入れの奥にしまってしまうのだろう…

何故…

君はずっと俺の真ん中にいるの?

出逢いが無いわけでもない

声をかけてくれた女性もいた…

でも二人で逢うのは君だけしか出来ないんだ…

君が俺を本当に忘れてくれていたら楽だったかもしれない…

君はそれが出来ないから苦しんだのを知っているから…

お互いの為にならなくても俺は君の事を好きなまま死にたいよ

届かなくても

二度と逢えなくても

最後まで君を

君の笑顔を抱いて


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