コスモスが咲いているのを見るたびに思い出す
大昔、
オットはまだまだ暴れん坊で、キツネは大きなお腹を抱えてた。
安定期からお腹の張りが強くて主治医には安静と言われてますた。
当時、ちと不便な場所に住んでいて
義実家の親戚の紹介で、断ったけどほぼ強制的に決定。
新婚な自分でも急変したトメの命令に必死でそのへんを主張しましたさ!
仕方なく住んでいた坂の上のアパート・・・
今となっては懐かしいけど車が運転出来ない自分はもう絶対住みたくない!
買い物はオットが休みの日に車で行っていました。
通院も同じく。
遊びたい盛りのオットは休みの度に買い物に駆り出される事を
毎回ひじょーーに怒っていました。
(通院は怒らないんだけど、機嫌は悪かった^^;)
ちょっとした言葉の揚げ足を取って、急に怒り出し
髪を運転席の窓の方まで引っ張られた事もあるし
(顔はハンドルの前だったよ、運転中なのにw)
オットの顔つきが変わったら
両手両足で踏ん張らなければいけないので疲れる。
そんな事がしょっちゅうありました。
機嫌が良いと別人!
「今日は山でも登ってみる?」
・・・車で登るだけです、これ多かった
車酔いするし減速が急なので疲れるけど断れない;;
景色の良い所で
「ここで降りて写真でも撮らない?」
なんて言ってもスルー
「気持ち悪いからどこか止めて;」
なんて言っても聴こえていないかのようにスルー
ちょっとした拉致なのではないか?orz
ある秋の晴れた日
通院から買い物へ向かう途中でオットが寄り道を始めた。
「どこか行くの?」
「お前、花 好きじゃん。 コスモスが沢山咲いてる所を見つけたんだよ」
「えぇ~~~♪それは楽しみ^^」
めずらしく私に気を使って、しかも私の為に?
前に仕事で通りかかって
「ここを見せたら喜ぶだろうな」とかなんとか思ったのか?
すごーーーい嬉しくてワクワク窓の外を凝視していました。
なんだかオットも得意げである。
しばらく走ると片田舎によくある
先祖代々の畑の真ん中に墓を立てました
みたいな風景っつの?
畑の向こうは竹林があって、何も無い畑の上にトンボが飛んで
家がぽつぽつ建ってる様なところ。
畑のところどころに赤い花が咲いてるのが見える。
それは遠くからでも分かる鮮やかな彼岸花。
あぁそうか~もうそんな季節になったんだな~と思った。
彼岸花、実は苦手な花なんです。
なにかの本で
戦で死んだ人の血が地面に沁み込んでいく
その血を吸い取って赤い花を咲かせる
というようなのを子供の頃に読んでから、どうも・・・
桜の下に死体が埋まってるのも思い出すとちとコワヒ^^;
で、彼岸花を見つけたキツネは
秋だねぇ~
なんていう言い出しで
上に書いた彼岸花の話をしてから
「そういう訳で彼岸花が嫌いなの、草が無いのも不思議だと思わない?」
なんてオットに振ってみた。
隣で運転しながら硬直するオット・・・
えっ・・・・地雷踏んだ???
さっきまでご機嫌だったオットが固まってる
笑わないし返事もしない、
あっ自分の話ばかりしたから怒ったのかな?
「そ、そろそろコスモスが見えてきたりするのかな^^;」
あはははは~ などと
場の雰囲気を誤魔化してみる
相変わらず返事が無い・・・
何かNGワードを言ってしまって怒らせたらしい、
今日はコスモスどころじゃなさそ・・・(´・ω・`)ショボーン
でもなかなかいつもの買い物先へのルートの戻らないよ
なにかいつもと違う・・・
コスモス!!
奴は彼岸花を何故かコスモスと覚えていたのでした。
はい終わりw
ほんと当時はすぐ暴れて、キツネも身重だったせいもあり
反撃出来ないからねぇ、、、
収まるまで事の次第を見守るしか無かったような
(悪くないので謝りませーん)
我慢と妥協と努力と諦めの数年間だった
冒頭に
コスモスが咲いてるのを見ると思い出す
と書いたけれど
勿論、彼岸花を見ても思い出しますわよ
そしてオットに
「ほらっ!!コスモスが咲いてるよっっ!!!」
と大声で教えて差し上げますw
イイマツガイどころじゃなく
覚えマツガイですな~
心筋梗塞を真剣に近親相姦とイイマツガエるアフォでもある。