俺にはデリカシーというものがない。
天気予報の思惑どうりに今 確かにお天道様の 意地悪みたいな 光を浴びてはいるのだが。
空は青くない。
タイトルをつけるとするならば 灰色の週末で決定だな。
俺にはデリカシーというものがない。

偽物の空をながめて 女房の笑顔を待っている。
見馴れたセブリの山も 本日は ご機嫌斜めだとアピールしてやがるからふてくされて 眠ると決めた。
変わること無く 時間調整できた時には女房を送迎しているのだが 本日 現在 小春日和の陽気の車内で NHKラジオのニュースを聴きながら 薄目を開けて 駐車場の敷地内にある梅の樹を眺めている。全開にした窓から(ほーほけきょ!)を待ってるが鳴いてくれる気配は まるでなく 映像に収めたと思ったら あらら もう何処かへ 飛んでいったらしい。残されたさみしがりやのピンクたち 途方に暮れていやがる。ピーチクパーチク 雀が 留まって日向ぼっこ。この冬の卒業式のBGMは 中国から届けられた大気の状況。

メンソールを 思い切り吸い込み 女房が 笑顔で向かって来て 本日の日記は此にて終了
会社へと向かう朝。 二つ目の曲がり角の信号待ちで右側に視線を落とせば そこには 車に轢かれたのだろう猫が横たわって死んでいる。

ああ 死んじまったら そうなっちまうと言うことだ。

直ぐ様に そいつを自分に代入してしまう。俺の性癖だから仕方ない。

死んじまった親父も 居なくなれば 心のアルバムの中で 朽ち果てていくのが現実であり またいつかは確実に死にゆく俺も 誰かしらの 記憶の片隅で朽ち果てて 時代は流れていくだけなのだろう。

いつ野垂れ死ぬかわからないこの時代。

真剣に 生きていこうとその 屍を見つめながら思った。