会社へと向かう朝。 二つ目の曲がり角の信号待ちで右側に視線を落とせば そこには 車に轢かれたのだろう猫が横たわって死んでいる。

ああ 死んじまったら そうなっちまうと言うことだ。

直ぐ様に そいつを自分に代入してしまう。俺の性癖だから仕方ない。

死んじまった親父も 居なくなれば 心のアルバムの中で 朽ち果てていくのが現実であり またいつかは確実に死にゆく俺も 誰かしらの 記憶の片隅で朽ち果てて 時代は流れていくだけなのだろう。

いつ野垂れ死ぬかわからないこの時代。

真剣に 生きていこうとその 屍を見つめながら思った。