<質問/佐野> 

 東京湾に面しているメリットを生かした茜浜・芝園の  /海浜エリア活性化について取り組み状況を伺います。

<答弁/市長> 

 本市の芝園地区から千葉市の海浜部は海に親しむことのできる「親水・交流ゾーン」と位置付けられており、これまでに親水護岸や人工海浜について検討が行われてきました。検討の結果、本市の海岸のうち東側約400メートルが親水海岸として整備されましたが、砂浜の整備については砂の定着が困難な地形であり、海釣り施設整備については海流や水深の状況から魚が定着しづらい環境であることが確認されており、砂浜及び海釣り施設の整備は困難であると考えています。

 また、「習志野市都市マスタープラン」では臨海部の整備方針として、「公園・緑地、緑道などの整備促進による市民の憩いの場となる空間の創出」と「茜浜緑道の連続性の確保と区間の延伸」を掲げています。このことから、海辺の景観を活かした都市緑地の整備に取り組みハミングロードを約500メートル延伸し、茜浜緑地から埋立地の南端部まで緑の連続性を確保するなど景観形成、市民交流の場の創出に努めてきました。海辺の賑わいについても、海浜地区の魅力を高めるためにどのような施設が効果的であるのか、整備・運営の手法を検討する必要があります。まずは、公園の利用促進や魅力向上を図るため、公園内でのキッチンカーなどによる飲食物販売について実施に向けた準備を進めていきます。

 

<解説/要望>

 習志野市の海浜地区と隣接している千葉市の検見川浜はパークPFIを活用して、カフェや婚礼・催事などに利用できるイベントホールを整備して海辺の賑わいを創出しています。パークPFIは公園における民間資金を活用した官民連携事業で公園を整備・管理する手法です。行政は民間資金を活用することで公園整備・管理にかかる財政負担が軽減、民間事業者は飲食店などの収益施設を設置、利用者は飲食施設などの設置によりサービスが充実するなど行政・民間事業者・利用者それぞれにメリットがあります。習志野市もキッチンカーによる飲食物販売だけではなく、パークPFIの手法を取り入れた海浜エリアの活性化に取り組むよう提案しました。