怒りの感情も悔恨も長続きしない


喜びも楽しみも作ってるだけ…


もう…30年も経つのにね………




障害事件の被告としての出廷5回目


タクシーの中で首を締めるなどの


暴行をはたらいたとされる俺


証拠とされる店内外の動画では


前日の徹夜と多量の飲酒で


完璧に意識無く寝てる


大人的な対応をしたと言ってる被害者は


怒声をあげまくってるし


終いにはI君に掴みかかっている


やめてやめてと言ったという


店の女将はそんなセリフ一つ残ってない



あまりヤル気が見られない国産弁護士も


これは、無罪判決になるでしょう


と言い出した




本来、喜ぶべき事なのかもしれないけど


俺の心には全くその感情が湧かない


ただただ虚しさしか湧いてこない


捏造事件として訴える事も


警察官や検察官を告発する事もできる


けれども、それ自体がめんどくさい


ケセラセラ…


何に対しても憎しみも抱けない



やっぱり…生き甲斐を見つけないとね


護るべきものが無い時期は虚しい



無くしてしまうのが怖い存在…


それが無ければ俺はダメなんだろうね


器用貧乏と人は言うが


俺からすると不器用無気力でしかない


幸せを夢を見た福岡や神奈川での生活も


俺の死場所はスルリとすり抜けた


懇意にしてる人からしても


俺なんて古い卒業アルバム程度で


幸せの中では不必要でしかない


ただ…都合が良いだけなんだと解ってる



喜怒哀楽を感じれるのは泥酔してる時だけ


この虚しさ…ずっと抱えてくのかな?


何の為に残されたのか解らなくなった



こんな心境、明日になれば消えればいい


そんな気がする57の夜