完全オフの日と雨の日が重なった


借りてる駐車場まで少し距離があるから


普段はスクーターで乗り換えに行くけど


今日は、それすらもしたくない


きっと、明日の朝まで引き篭もるのだろう


ただ虚しく酒を煽る時間…




(ツマミはアボカドにしてみた…)



それでも、この部屋に長時間こもってると


とても不思議な事がたくさんあって


退屈したりはしない


テレビは見入りだすと、電波障害になるし


急にキッチンの水が出たり


携帯の充電がいきなり出来なくなったり…


たまに、空耳なのか呼ばれる声がする



明らかに、パラレルワールドの住民が


ここに住んで、この場所を共有している…


そんな気がする


毎朝、水を取り替えたら機嫌が良いので


生きたモノではないのかもしれないけど…


孤独じゃない感覚に安堵感すら抱いている




こんな雨で憂鬱な日…


ふと、昔の想い出が蘇る


そして自分自身を鑑みる


苦しみの中に在りて、喜びの時は存在しない


さながら、蝉の幼虫の抜け殻みたい


でも、それは悲しい事ではなく


大切な時を共有できてたという事


だから、何も無いよりは幸せなんだろう



俺が感じていたいのは、その時の俺かもね


夢中になれた時の気持ちが懐かしいだけ


通り過ぎた人達には深い感謝をしたい



酒でピリピリとした神経を和ませる


巻き戻しの出来ない人生


引き返しなんか出来ないのに…


たくさんの自分のミスが


取り留めなく頭をよぎる雨の日