本当に終焉に | やさいのほとり

やさいのほとり

40代後半に離婚しました。
元主婦がなんとか再就職して自活。(現在は50代)
涙あり笑いありの再出発日記です^^

ブログはゆる~い駄文かな。(短歌は力入れてます)
多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。

 
前回のブログで言霊(ことだま)が現実を引き起こすと書いてしまったとおり、それが現実になってしまいました。
 
なってしまったと言っても、わたしのほうから電話して短い付き合いを終わらせたのですが。
こう書くとわたしがお相手を振ったみたいですが、わたしのほうが振られたんだと思っています。
なぜならその瞬間もその人のことが好きだったから
(なんかここからイタい話が続きますので、耐えられる方のみお付き合いください)
(そして、わたしの身内と友人諸氏は、出来たらここから引き返してね~お願い)
 
 
 
お相手のTくん(ここから”彼”と呼称します)は本当に優しく、一緒に居る間も、長電話の間も、ほんのわずかでもイヤな思いをしたことがありませんでした。
わたしに優しいだけでなく、誰かの悪口を聞いたことも無ければ、世評や何かをジャッジすることもいっさい無しでした。
 
ただ、いくら優しさを感じても、残り5%くらいの部分で彼のことを警戒していました。
相当こじらせているなわたしと思いましたが、その板についた優しさや、痒いところに手が届くような優しさに、絶えず警戒音がピッピと鳴っていたからです。
女きょうだいに挟まれ育った影響なのか、彼の天性なのか、女心が分かり過ぎているし、女性の喜ばせ方を知り過ぎていて、そのことが怖かったです。
 
長時間の電話やLINEのやり取りが何日も続いたことからも、その時期は全力でわたしに向き合ってくれていたのだと信じられますが、彼がわたし一人に決めようとしているわけでないことは、心のどこかでわかってしまうんですよね。
そしてそれ自体もなんとなく了承していました。
だってまだ「付き合ってほしい」と言われたわけでもなかったので。
 
彼はいかにもモテそうなので(毎朝5時起きで走っている鍛えた体と、艶のある低音ボイス、ファッションに気を使っていることも50代では少数派だと思うので)わたしはきっとone of  them(何人かのうちの一人)なんだよねとか・・・
女のほうが年上というだけですでに引け目があったし、どんなに甘い言葉をくれても、「付き合ってください」を引き出せない限り(言い方)、そんな言葉に惑わされないつもりでした。
 
彼は女性の心を自分に向けるまでの過程を楽しんでいるようにも見えて(←これだって男性の狩猟本能に当てはめれば理解も出来るし、何も悪くないと思っていましたが)、もし彼が目的を達成したらどうなるのかな?
と、その部分についても信用できませんでした。
 
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ちょっと空気を変えて、嬉しかったこと(めちゃイタい内容です)
 
・名刺をくれた時、単純にすごく嬉しかったです。初回に会った時はもらっていなかったので。
それは絶対に逃げも隠れもできない、誰でも知っている職場のポジションで、それを渡された時はドキドキしました。
 
・LINEでのつながりは儚いと感じたのか、「電話番号も教えてもらっていいですか」と素早く登録してコールしてくる抜け目のなさも、イヤではないというか、嬉しかったことの一つです。
 
・モテる男性は「女性に話させること」を心得ていて、長電話ではわたしが話していることが大半でした。
そして「ごめん、わたしばかりペラペラしゃべって。Tくんはどうなの?」と話を振ると、
「いいんです、いいんです。〇〇(やさい)さんの話は音楽を聴いているみたいで心地良いから、いつまでも聞いていたい。僕の話なんてどうでもいいんです」なんて答えたうえに、わたしが話した内容を完璧に覚えていて、何かの折に「□□だったよね」と織り交ぜてくるのです。
 
・50代同士の婚活・恋活は若い頃の恋愛とは違って、「あまり出会いも無いし、このまま一人では寂し過ぎる」という、ある意味切実なパートナー探しだと思っていましたが、自分たちはまるで中高生みたいな心になれて「驚きだよね」と言い合っていました。
 
・彼の絵文字皆無のLINEは、わたしにはドはまりでした(これだけは、わたしの特殊な感性ですね)
 
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しかしわたしはあるイヤな予感を払拭するため、どうしても彼に確かめなければならないことがありました。
Tくんはわたしを特定の一人として付き合う気があるのかな?(言葉はよく覚えていませんが、そんなニュアンスで尋ねました)
 
するとそれに対する言葉が決して歯切れのいいものでなかったことから、瞬時に彼の本心を理解したというか、「あ、こりゃダメだ」と思いました。これは決して彼を責める気持ちではなく。
 
わたしも自分本位で動いていたし、気軽にご飯を食べたり一緒にお出掛けする異性がいたら良きくらいに最初は思っていて、お互いそういう相手が複数居てもいいくらいの気持ちだったのです。
しかし実際は特定の相手じゃなければ無理だと気付き、お相手にもそうあることを望み始めていたのです。
 
彼は「そこまで重い意味では考えていなくて」と戸惑った様子でした。
「そこを確認したくて。わたしは特定の人でないと無理なので、そこの答えをもらわないとわたしも前に進めない」と話しました。前に進むとは、彼以外の人を探すという意味です。
 
驚いた彼は少し上ずったような声で
「〇〇(やさい)さんが・・・そういう気持ちなら・・・自分としては、身を引くしかないのかなと・・・思います」と答えました。
 
え?え?え?そこは「ちょ、待てよ」では?
「身を引く」って、登場人物が3人以上だったり、何か障害となる事象がある場合に使う言葉ではなかったですか?
あんなにわたしに夢中のようなベタ惚れのような言葉を放っていても、そこはそういう答えなんですね。
いえ、決して責めているわけではなく(ここからはもう完全に喜劇です。自分を本命として好いてもらえなかったことへの敗北感&理由はあれかな?これかな?と分析するツラみー)
 
わたしがせっかち過ぎ&行き当たりばったり過ぎにしても、常に感じていた警戒音はこういうことだったのでしょうか?
女性慣れした彼のone of  themになり掛けていたってことですよね。
 
ここには書けませんが、もう一つ心に引っ掛かっていた小さな不安の種とも相まって、彼とこれ以上会うのは止めておくべきで、自分が傷付く結果になりそうだと判断したのです。
 
ただあまりにも勢い任せだったせいか少しだけひるんでしまい、
「わたしもしばらくLINEはこのままにしておくから、Tくんもこのままにしておいてね」と言ってしまいました。
「・・・うん、わかった」と彼。
「Tくんも別の良い人を探して、わたしも頑張って誰かを探すってことで・・・それじゃね」
「・・・それじゃね」
 
そんな幕切れでした。
頭の中に流れる「FU-JI-TSU」 歌:工藤静香 歌詞:中島みゆき (彼は正直に答えただけで決して不実ではないのですが)
一部「慟哭」 ~ひと晩じゅう泣いて泣いて泣いて~
57歳、本気で泣きましたよ。
「もーう、何だったの?」と泣いて泣いて泣いてすっきりしたー
これを書いているのも前を向けたからで、少しでも好きという気持ちが残っているうちに書かないとアホらしくて書けなくなりそうなので、慌ててこれを書いていますが、すでに思いは薄れています(ケロケロッ)
 
そして全然凝りていないので、引き続きパートナー探しを頑張りたいと思います。
中高年の恋愛話をキモっと思う方もいらっしゃるらしいので、それについてはすみませんm(__)m
 
(完)

 

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