彼の仕事が終わる予定時刻から
逆算して少し早めに家を出た。
私の運転だと高速を使っても2時間半かかる。



昨日は彼の街でデート。


会議が押して30分遅れた彼を待つ。


「来てくれてありがとう。
30分も遅れたー!ごめんね!」


運転席に乗り込みながら
助手席の私の頭をわしゃわしゃと撫でる。




「じゃあ、ご飯に行こうか」



洋食のレストランで
彼は煮込みハンバーグ
私はグラタンとピラフのセットをいただきながら




間近に迫った旅行の打ち合わせをする。



「ホントに楽しみだねぇ。持って行くお菓子も入手したよ。帰りはココと、ココも寄るよ」


と、スマホを見せながら私に説明してくれる彼の笑顔を見ながら、彼が私以上に楽しめる旅行になると良いな、と思う。




「旅行前が一番嬉しくて、終わってしまったら寂しくなるけど、旅行の次の週もその次の週も出張を絡めて泊まりで過ごせるからね!」



私が副業を始めた事で
彼はこちらに来る泊りの出張の曜日をコントロールしてくれている。



彼の言動一つ一つで
彼の生活の中に私が居るのだな、と感じてほっこりする。


もちろん、私の生活の中にも
主役は子どもと入れ替わりながら
彼が中心に、居る。


楽しかった。


でも、帰りの運転が辛過ぎて
次から彼の街のデートは電車にしようと思いながら、眠気と闘いながら帰宅した。