2週間ぶりに彼と会い
いろんな話をして
とても充実した楽しい時間を過ごした。




「手が冷たい」と言った彼に


「覚えてますか?14年前の一番最初のデートの時も
“僕の手冷たくない?” って手を繋いで来ましたよね」



「マジ?覚えてない。俺そんな白々しい事まで言って君に触りたくて仕方なかったんだね。笑」


「初デートで車の中でチュッ!ってされたし」


「ごめん、って…」


「カラダ目当てだっただろー‼︎笑」





彼は都会の中心部に住んでいる。



「あのさ、欲だけなら、俺、地下鉄1分でそういうお店行けるでしょ。往復4時間かけて毎週会いに来るのはどういう事か分かる?」




「もちろん分かってます。凄く大切にして貰っている実感ありです。でも、私に会う為の片道2時間移動ってめんどくさくなる時ありませんか?」



話の流れで聞いてみたら



「めんどくさいと思った事なんて一回も無い‼︎
可能なら週3回来たいくらいだよ。
ずっと一緒の時間を共有していけるように行動で示したいと思っているんだ。言葉は足りないかも知れないけど」



「たまに言葉もあればより嬉しいです」




帰る時間になり
駅まで送る車中



彼は「あぁ、今日も楽しかった。人生の最期に思い出すのは今日みたいな日かも知れないなぁ」

と言った。




ご両親だったり
目標としていた職業になれた時
結婚生活
息子さんが誕生した時…


実際、人生の最期に思い出すのはこういう瞬間であるだろう。





たまに言葉もあるとより嬉しいと私が言ったから


早速、それに応えた彼のリップサービスだとしても





スペシャル感無しの私との日常が

人生のハイライト候補に挙げられ

今日のデートも彼は満足してくれたんだな…と

嬉しい気持ちで家路に着いた。