昨日金曜日は元々デートの約束だった。
木曜日の朝、彼から連絡があり
「今日の会議、二部に分かれていて、どちらかだけ出席すれば良い事になりました。前半に出席しようと思っているので、突然のお誘いで悪いけど今日も会うのは無理かな?」
という訳で、木・金、2日続けて来てくれた。
「時間が空いたら最初に私を思い浮かべてくれるんですね〜」と、からかった感じで顔を覗き込むと
「それは当然そうなるでしょ。君が最優先事項だからね。仕事早く終わる!会えるチャンス!って思うよね。あれ?俺だけ?笑」
「私も思いますよ。明日のデートの打ち合わせ連絡かと思ったら思いがけずのデートのお誘いで…」
「迷惑だった?」
この質問、私に “ううん、嬉しかった‼︎” と言わせようとしている。
私が嬉しかったと言う事を見越して、すでに笑顔になって返事を待っている彼がおかしくて、答えずに黙って彼の首に抱き付く。
私の腕を解きながら
今度は彼が私の顔を覗き込んで
「明日まで待った方が良かった?」
と、再度聞くので
「今日も明日も会える方が嬉しいの解ってるくせに」
「うん、絶対喜んでくれる、って解ってる。俺が会いたいから来ちゃうんだけどさ」
思わず、彼に「かーわいい!」と言ってしまった。
知り合った頃
仕事ぶりを間近で見て
とにかく仕事がキレッキレに出来て
太陽のような人望が厚い彼を
尊敬の眼差しで見ていた。
親しくなればなるほど
優しくて誠実
爽やかで素敵!になり
まさか、かわいいと思う日が来るなんて。
所詮、不倫なんだけど
きっと、不倫だから気持ちも高い位置で続くのだろうけど
やはり、過ごす時間に比例して
お互いの信頼度は増し
今では
“ 彼は絶対に私を傷付ける事は無い人” という位置付けで
彼も私を心底信用してくれているのを感じる。
心の距離は縮まり
尊敬していた人を「可愛い」と思うほどに、近い。