今回のデートで
先日の誕生会の写真を二人で見ながら
改めて彼に感謝の気持ちを伝えた。



「誕生会ありがとうございました。思い出したら嬉しくてずっとニヤニヤが止まらないの、私!」


「そんなに喜んでくれて嬉しいよ」



お店のチョイスやプレゼントだけが嬉しかった訳では無い。


夜景を見ながら、彼が私との出逢いの頃の思い出話をしてくれた事が刺さったのだ。


甘い言葉が散りばめられていた訳でも無く
用意された言葉でも無く
二人で話していた流れでいつも通りラフな感じなのだが。





「初めて食事に誘った時は何が好きか分からないから、実は2週間もお店探しで迷ってたんだよね。
もう今は好物全部分かるからお店も決めやすいんだけどさ」

とか。



「最初の食事では、楽しんでもらって絶対に次に会う確約を貰おう!って思って初デートに臨んだんだよね」

とか。



「よく笑う子だなー、って意外でびっくりしたけど、なんかすっごく波長が合って最初から楽しかったんだよなぁ。相性の良さって最初から分かるよね」

とか。



その程度の話だが


彼が私との時間を楽しんでくれている事も
昔の話を慈しんで思い返してくれている姿も

ちょっと照れながら嬉しい気持ちで聞いていたのだ。




照れ隠しで

「私と出会って運使い果たしましたね」と言うと

「ホラ、また、すぐ図に乗って…」と軽くあしらわれたが


写真を見ながら楽しくひと盛り上がりして
誕生会が嬉しかった事も改めて伝えられた。




彼の出張があり、またすぐ会える。