日曜日。
彼に会う為、朝から高速に乗った。
晴天の中、2時間弱。
超絶方向音痴で運転苦手な私も、成せばなる。


待ち合わせ場所に彼を見つけた。
私に気付いて手を上げて合図する彼は
もちろん、スーツ姿では無く、休日仕様だ。
爽やかでとても素敵!


運転を彼に任せてドライブに向かう。


彼がポッケから小さな包みを出して

「これ、プレゼント」と言うので

「なんの?ホワイトデーはいただきましたよ?」

「いや、たいした物じゃ無いんだけど
似合いそうだなと思って買っただけだよ」


桜色のヘアクリップ。


「わーい!可愛いー!絶対私似合っちゃう!」

と、ササっと髪をアップにしてクリップを着けて見せると

「良いね!すごく似合ってるよ!それより、鏡も見ずに髪を纏める手際の良さが美容師感ハンパないね。笑」

と、彼は思わぬところに食い付く。



そろそろランチにしようか、と
お目当てのスープカレーのお店へ。


WBCの話、私の姪の進学の話、仕事の話をしながらの、楽しいランチタイム。

やっぱり美味しい!
大盛も余裕だった。


店を出て

「ごちそうさまでした!このお店は今日も格別に美味しかったですね!」

と言う私に、彼が

「美味しかったね!でも俺は二人で食べるお店は毎回どこでも別格だよ」

と、昼間から甘い言葉を囁くので

「じゃあ、明後日の祝日もご飯に連れてって」

と、意地悪く彼をからかうと


「それはダメ。準決勝の日は君の事はまったく眼中に無い!出直してこい」


思ったより強めの切り返しが来た。
この緩急にひと笑い起きる。


良い天気だったので
コンビニでコーヒーを買ってお散歩する。



子ども帰省中の、久しぶりの1日デート。
いつも、私の状況に合わせてくれる彼に感謝の気持ちを伝える。


8時半に合流し、21時頃高速に乗った。
夜道の運転は緊張で疲れるけれど
とても癒された、日曜日。