大山古道 歩いていると 目礼交わす 石仏 | 温泉大好き!厚木の住人

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厚木・伊勢原・平塚を中心に古街道を辿り、時には川を遡りながら郷土の歴史を探訪します。

 短歌や俳句を常日頃から鑑賞している私、先日も素敵な一句と巡り会いました。

 

 おらが世や そこらの草も 餅となる 

 

 意訳すると「春になったから、そこらにはえているよもぎを摘んで、草餅にしよう。それにしてもありがたい世になったものだ」という、小林一茶さんの作ですが……。

 つられるようにして、草餅を買い求めてしまいました。

 

 そして和菓子屋さんの隣の花屋さん。ふと目に留まり、やはり購入したのが

 スイートピー。

 

 「♪春色の汽車に乗って 海につれていってよ」と口ずさみながら、思わず手にしていた次第でして(笑)。

 松田聖子さんの名曲ですが、この舞台になったのが地元「相模線」沿線と聞いてから、ますますお気に入りとなってしまって。

 この歌を耳にすると、甘酸っぱい青春の思い出が甦ってくるようです。

 

 本題に戻って「伊勢原市内周遊」。

 前回は土手に咲く「菜の花と桜」の景色まででした。

 桜並木と同じ土手に「道祖神と二十三夜塔」。

 

 古道を辿っているとよく見かける「庚申塔」は、60日に一度巡ってくる「庚申の日」に徹夜で過ごす風習のモニュメントのようなもの。

 一方こちらの二十三夜塔にしても、夜遅くになって空に上がってくる月を眺めるイベントを記念したもので。

 

 どちらにしても夜を徹して飲み明かした記念碑。そのように思えてしまうのは、私が呑兵衛だからこそ、ではありますが(笑)。

 

 そしてこの先、わずかの場所に

 「大山灯籠」が設置される場所があって。

 

 木札に書かれていますが、この灯籠の設置期間は毎年「7月27日から8月17日」まで。大山の夏山の時期にあたります。

 

 江戸の人たちの大山詣り。つまりはこの20日間がピークだったのでしょうね。

 そして、こちらの大山灯籠の脇にも

 風化の進む石仏さま。

 

 厚木・伊勢原・平塚の古道脇には本当に多くの石仏さまが鎮座されています。中でも大山寺のご本尊「不動明王」さまが目立ちますが、その他にも「(延命)地蔵」さまや「馬頭観音」さまetc。

 

 週末のママチャリサイクリング、急ぐものでもなくて。いつのころからか、お見かけする一つひとつの石仏さまに目礼のご挨拶をするようになりました。これも御縁、というものでしょうか。

 

 次回も平塚との市境に近いこの付近を辿っていきます。