3ケ月に一度、定期健診に訪れる歯科医院。
歯科衛生士さんがとてもフレンドリーな方で。こちらのお姉さまのおかげで跨ぐ歯科医の敷居が低くなった、そのように感謝しているのですが。
昨日のことです。
「告白します。実は毎朝のように駅でお見かけしていました」と突然に。
私の職場の最寄駅が、彼女自宅の最寄駅。私が自動改札を通り過ぎるのを横目にして、逆方向の駅ホームへと急いでいたのだとか。
残念なことに下を見ながら歩いている私。更にいえば、常にマスクしている彼女の素顔を拝したことがなくて。つまり私、全く気付いていませんでした。
そういうことであるならば(※)。明日からはまっすぐ前を向いて、周りを見回しながら駅を出ていくことにします(笑)。
気を取り直して本題「伊勢原市内周遊」。
前回は沼目地区の「こがの渡し」まででした。そしてこのあたりの道筋が、藤沢宿まで通じている「田村通り 大山道」。
古道脇に目を配ると、そこかしこに不動明王さまや道祖神さま、その他大山道の道しるべを目にすることができます。
その多くは「ぽつねんとしてひとりたたずむ」といった感じのものばかりですが、その点でいえばこちらは異例。
こちらの立派な石造りの拝殿(というのでしょうか)に集まって鎮座されている光景がとても印象的でした。
古道からわずかに道筋外れた場所に
お地蔵さま。
古道筋の石仏さまの多くは風雨に晒されて、残念なことに磨滅が進んでいますが、こちらは例外的に祠の中に鎮まっていらっしゃいます。
そして、脇の坂道を登った先に鎮座するのが
「日月(にちがつ)神社」
沼目地区の鎮守さま、と位置づけされるのでしょうか、高台の眺めのいい場所に立地していて。
さらには境内社(摂社)
取り立てて特徴のないお社、ではありますが。
こちらの小社は「疫病鎮め」を目的として建立された
「疫神社」。
黒船来航以降、多くの外国人が日本に上陸したことにより「コレラ」などの疫病が猖獗を極めた、という時代背景のようですね。
ようやく鎮まりをみた「コロナウイルス」と重なるようにも思え、その最盛期のころ、終息への願いをこめて手を合わせました。
それから既に4年が経過しているんですね。月日の過ぎ去る速さに、ただ驚くばかりです。
次回もここ沼目地区を巡ります。
※蛇足ながら。最後に短歌で〆るとすれば
かにかくに そういうことで あるならば これから前を 向いて歩こう
失礼いたしました。