今日は老いた両親を外に出す。
夫婦合わせて186歳....
最近は家に篭りがちで鬱っぽい。
前日の白馬も車で誘ったけれど体力的に無理だと言った。
しかしごりっぴぃ夫婦がバイクで出かけた後は寂しかったみたい。

そんなんで今日はやや強引に外は連れ出す。
両親とごりっぴぃ夫婦と次男の5人で車に乗る。
(全員合わせて321歳、車の車齢は20歳)
なんだ、以外と元気じゃないか...
実は楽しみにしていた?

外に出ると両親はよく喋る。
久々に外に出れて嬉しいのかな?
首都高〜東名もまあまあ空いている。
大橋JCTの「コークスクリュー」も軽快に旋回する。
西湘バイパス茅ヶ崎港で降りる。


遠くに伊豆半島が見える。

もう少し天気が良ければよかったのに残念...

風も強い。

折りたたみ椅子を置いてみんなで海を眺める。

今更言いたいことはない。

海の雰囲気を感じる。


年寄りにとって人生の終末というのは誰もいなくなった海岸を歩いているようなものなんだろうか



早速500mmで遠方を撮ってみる。

楽しそう?な親子。

魚は釣れなかったみたいだけど釣りは口実で家族で海岸に来たかったんだろう。

世代は違うけどごりっぴぃ達と動機は同じに違いない。


その後小田原港で海鮮料理にありつく。

店の前にネコがいる。

毎日美味しい魚を食べているんだろうか?

グルメなネコ。


店内でいろいろ買って自分達で料理する。

漁師さんがやっているのか皆んな元気がいい。

太い腕っぷしを見たら鮮やかな入れ墨が見える。

丁寧な言葉使いだけどケンカは強いんだろな。


食べながら老いた母の故郷の話になった。

母にとって生まれ故郷の佐渡ヶ島には知っている人はもう誰もいない。

皆んな死んだ。

顔の知らない母と55年前に死んだ父、そして7年前に死んだ姉の墓があるだけ。

そんな場所に行っても悲しいだけだと言う。

だからもう行かないでこの人生を終えると言う。

強がっているのか冷めているのか、それとも帰ることに諦めているのか。


そこへ老いた父が「行こう」と言う。

ごりっぴぃ、心の中で「え....」

老いた母はもう生まれ故郷を見ないで死ぬ覚悟だったがそれは老いた父を置いて1人で行けないからだった。

言い換えれば父は母のそんな気持ちを察して自分から佐渡ヶ島行きを提案したのだろう。

老夫婦の互いに思う気持ちを見せつけられたらごりっぴぃも腹を決める。


GW後半はごりっぴぃと次男、そして老夫婦で佐渡ヶ島へ行く。


海鮮料理を食べた後帰宅。

今日は300キロ走った。

昨日と合わせて900キロ走った。

3日後には佐渡ヶ島にいる筈。

両親と故郷の佐渡ヶ島に行くのは最初でおそらく最後。

楽しみな気もするし、人生の後始末をするような寂しさもある。


過疎化の進んだ佐渡ヶ島はGWでもフェリーと宿の確保ができた。

連休の狭間は外来も混むだろうが心身整えて出発したい。